アメリカ・ボストン駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に移住しました。当時8歳の娘を現地小学校へ編入させています。
西海岸の日本人向けポータルサイト【ロサンゼルスタウン】【サンディエゴタウン】でコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
この記事では、海外赴任でお子さんを現地校へ編入させるファミリーへ、アメリカの例をもとに「編入時期はいつが最適か?」をお伝えします。
新学期が4月なのは日本だけで、海外では多くの学校が9月に新学期を迎えます。
日本で学年を修了してから渡航したいとなると中途半端な時期に編入となり、親子で不便なこともあります。
そこでアメリカ・ボストンの現地校の例をもとに、編入時期を検討する参考にできる情報をご紹介していきます。
アメリカ現地校編入は9月がおすすめな理由
新学期で受け入れ体制が整っている
アメリカの9月は日本の4月と同じで、新しい学年が始まる月です。
学区内で一つ上の学年へ持ち上がる子はもちろんですが、海外からや他の州や学区からの転校生を受け入れる準備が整っている時期でもあります。
新しい顔が学校内に増える時期でもあり、先生やスタッフが編入生をケアする意識も高いので、先生やスタッフにガンガン質問しやすいのもメリットです。
学年を下げるなど先生や校長と面談がしやすい
7、8月は学校がすでに夏休みに入っているので、校長や学校スタッフが面談に時間がとりやすいこともあります。
学校長との面談は夏休み中に済ませてしまうと、編入学年やESLの検討にも時間がかけられますので、ボストンでは多くのファミリーが1学期が終了してから夏休み中の8月に来て、学校編入の準備をしています。
学期前の夏休みに学校のESLやサマーキャンプに参加できる
7、8月の渡航であれば、空きがある場合は地域や学校のESL(英語が母国語でない子供たちのクラス)の夏季クラスや、地域のサマーキャンプに入れて、学校が始まる前に英語の環境に慣れさせることもできます。
英語ネイティブでなく、自宅でも英語を使わない子供たちは優先的に地域のESLに入れてもらえる学区もあります。
4月に編入するとどうなる?
学期末テストで先生やスタッフが忙しい
アメリカの4月は日本でいうと3学期にあたります。アメリカ国内からの転校生は、まず4月に編入してくる子はいません。
学年末で先生や生徒も忙しく、とくに小学校3年生からはボストンではマサチューセッツ州の学力テストが始まる時期なので、担任は転校生にかまっている余裕がありません。
また、学校説明会や保護者ミーティングなどもすべて終わっている時期なので、先生や学校スタッフと会う機会がありません。
自分たちで先生との個人的な面談のアポを取る必要があります。
学校スタッフが親切(アメリカ人にしては仕事ができる)であれば、編入生のための資料を用意したり、学校の公式サイトの説明をしてくれたり、先生との面談の段取りをしてくれますが、そうでないスタッフも多いので期待はできません(アメリカなので)。
○日から○○先生のクラスへ来てください。と言われて終わりのこともあります。
転校生が来ると、生徒も先生も気持ち的に新しいメンバーを受け入れる体制が整っていないので、放っておかれるパターンが多いです。
2、3ヶ月で学年が修了してすぐ夏休みに入る
4月に編入しても、多くのアメリカ現地校は6月中旬には夏休みに入ってしまいます。
4月に編入してみて英語や授業内容が難しすぎてついていくのが大変であれば、校長や教育担当に相談して、次の9月からもう一度同じ学年を履修することもできます。
しかし、2、3ヶ月でせっかく慣れた現地校でも、すぐに3ヶ月近い夏休みに入ってしまうので、日本から4月に編入した子供のほとんどは夏休み中に英語を忘れてしまいます。
そこで親がサマーキャンプやESLなどの英語を維持するアクティビティを必死で探さなければいけなくなります。
すでに学年やクラスの雰囲気が出来上がっている
4月はすでに子供と先生、保護者同士のコミュニケーションが密になっている時期です。
学年末でクラスも解散が近くなり、子供たちも仲良くなっていて、遠足(フィールドトリップ)やお別れ会的なイベントも増えてきます。
小学校であれば、運動会(フィールドデイ)も行われることが多く、日本から来たばかりで学校行事のオンパレードだと、親も子も戸惑ってしまうこともよくあります。
学校公式ではなく、保護者やPTA(PTO)が企画するお別れパーティー的なイベントや、公園でピクニック、トランポリンパークや室内ゲームセンターでお遊び会なども開催されます。
そんな「1年間、このクラス楽しかったね〜♪」的な空気のなか編入となると、親も子もちょっとやりづらいな〜と感じることもあるはずです。
まとめ
わが家は8月に渡航したので、夏休み中に校長先生や担任との面談を済ませられ、地域のサマーキャンプに入れて英語に少し慣れてから9月の新学期を迎えました。
結果的にはソフトランディングだったと思います。日本からの編入生は新学期の9月だけでなく、春や秋にもたくさん来ていますが、スムーズにスタートできているのは新学期9月からの編入の子が多いです。
いずれにせよ、日本でしっかり編入の準備をしてくればソフトランディングできるはずです。
この記事が、お子さんの編入時期で迷っているご家庭のお役に立てば嬉しいです!
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