アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤でマサチューセッツ州のボストン郊外に移住しました。
現地校8年生の娘がおります。
アメリカ西海岸の日本人向けポータルサイト「ロサンゼルスタウン」と「サンディエゴタウン」でコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
パートナーの海外転勤へ帯同する人へ向けた当ブログ【Pre駐妻.com】今回のテーマは「本当に羨ましいと思う駐在妻って?」です。
私は駐在妻になる前「羨ましい」という言葉を投げかけられました。
しかし、駐在妻をやっていくうちに、本当に羨ましい人と、ぜんぜんそうでもない人がいることに気づきました。
この記事は駐在妻になる人だけでなく、海外駐在妻が羨ましくて仕方がないと思っている人も検索してヒットしたかもしれません。
そこで、駐在妻5年目の立場で「本当に羨ましい駐在妻」と「たいして羨ましくない駐在妻」のパターンをご紹介していきます。
これから駐在妻になる方も、海外駐在妻にいつかはなりたい!と思っていらっしゃる皆さんにも、駐妻のリアルがおわかりいただけると思います。
英語(現地語)が堪能な駐在妻
私の住むボストンは大学や研究機関、病院などが多いアカデミックな街なので、企業駐在員だけでなく、大使館関連、病院関係、大学関係などの駐在員も多いです。
奥様の研究留学や赴任についていらっしゃる「駐夫」もわりと多いボストン。
インテリ系の旦那さまの奥様だと語学が堪能で、赴任してすぐに現地のサークルやコミュニティに溶け込み、素晴らしい語学力とコミュ力を他の駐妻にまざまざと見せつける(本人にその気がなくても)ステキな駐妻がたくさんいらっしゃいます。
私のように語学がぜんぜんできないと日本人の同じ駐在妻だけでツルんで、子供も日本人ばかりで遊んでまったく英語が身につきません。
「これじゃヤバい」と慌てて現地のESLに駆け込んでも結局は失敗し、語学ができないまま帰国していくのが残念な駐在妻です。
生活をめっちゃ充実させている「勝ち組駐在妻」になるか、日本にいるときと変わらない狭い世界で日本人同士のディープな付き合いや、くだらない駐妻同士のマウンティング合戦に巻き込まれ、ただ疲れてしまっている「負け組駐在妻」になるか……
それは語学力にかかっています。
私も、立派な負け組駐在妻でした。
しかし、アメリカ暮らしで世界を広げるために一念発起し、駐在妻に必要な英語力を一から身につけた方法を紹介しています。
語学に自信がなく「負け組駐在妻予備軍かも……」と思う人は、諦める前にこちらの記事をぜひ読んでいただきたいです。
趣味や仕事でリア充な駐在妻
日本での仕事を辞めてパートナーに帯同してきた駐在妻(夫)は、毎日が日曜日。
何をして過ごそうか、と考えているうちに一日が終わってしまい、パートナーが帰宅して「今日一日、何していたの?」と聞かれるのが何よりツラい時間。
現地でも勉強したり、仕事をしたり、趣味を見つけて、毎日やることがある駐在妻は、同じ駐妻から見ても羨ましい存在です。
ジムに通って身体を鍛えたり、ウォーキングやヨガでマインドフルネス生活をしていたりと、自分のメンテナンスに気を抜かない駐在妻もたくさんいらっしゃいます。
逆に、毎日ひきこもって日本の動画配信サービスばかり観たり、Yahoo!ニュースを片っ端から読んだり、家でスマホを片手にずっとダラダラと過ごしている駐在妻は、まったく羨ましくありません。
アメリカでは外食も高いので、自宅でヘルシーな和食を作る駐在妻もたくさんいますが、駐在員手当が多く、裕福な生活をしている妻に限って高カロリーなアメ食ばかりを食べて太ってしまう人もいます。
運動もせず、趣味もなく、自宅にばかりいて「ひきこもり駐在妻」をやっていると、アメリカでは簡単に太ってしまうので、体型を見れば、羨ましいアメリカ駐在妻かどうかは一目瞭然。
やることがいっぱいで忙しそうな駐在妻は、やっぱり見た目もシュッとしていて「勝ち組」だと思うのです。
美しい・健康的な駐在妻
日本いると、黒髪で黒い瞳はごく普通のビジュアルですが、アメリカのように「多民族がいる国」にいると、黒髪やイエローの肌は「特別」であることに気づきます。
アジア人が少ない地域では、すれ違いざまに見ず知らずの白人マダムに、ツヤツヤの黒髪や、年齢よりも若く見られる白い肌を「いいわね〜」と褒められることもあります。
そのため、駐在妻は今までカラーリングをしていた人でも「黒髪」に戻す人もたくさんいます。
また、日本人駐在妻は、日本にいたときよりも私服が現地に馴染む格好になり、化粧もそれほどしなくなり、現地の人に合わせた「ナチュラル派」になる人がたくさんいます。
逆に、何を勘違いしたか「現地の金髪の人に憧れて」と、せっかくの黒髪なのに、アジア人の顔にはぜんっぜん似合わないヘアカラーにしたり、日本でしていたような「ばっちりメイク」でいると、日本人のなかでもかなり浮いてしまう存在になります。
日本人としてのビジュアルにプライドを持ち、アジアンビューティーを追求し、綺麗な黒髪をキープしたり、紫外線の強いアメリカでちゃんとキレイな肌でいられる駐在妻は、羨ましい存在です。
紫外線の強いアメリカで「美肌を保つ秘策」と「キレイな黒髪を維持する」ためにお役に立てそうな記事は、こちらにまとめました。
子供に「帰国子女として十分な語学力」を身につけさせた駐在妻
いずれ日本に帰国する予定で、子どもが帰国子女枠で私立中学・高校へ入学を考えている家庭も多いのが駐在員ファミリー。
帰国後にどんな学校に入ったかは、駐在妻の間でも話題になることが多いです。
現地で英語を使う環境に放り込み、親も現地のアクティビティに参加して、リアルな英語でのコミュニケーション能力を身につけた子は、帰国子女枠受験もなんなくこなしています。
逆に、日本人だけで群れて過ごしていたファミリーは、3年以上駐在していたのに、結局は子どもが「2学年下」の英語力しか身につかなかったパターンもあります。
帰国子女枠受験によくあるエッセイ(作文)を書く能力や、英語での面接で流暢な英語を話すことができないまま、帰国する子どもたちもたくさん見てきました。
海外生活でも日本語だけで過ごしていれば、家族は楽チンですが、それではせっかく海外にいる子が「帰国子女」として十分な語学力が身につきません。
現地でも日本法人の予備校や塾に通わせられる地域もありますが、日本の勉強ばかりをやらせていても、子どもは現地の言葉が身につきません。
「学年相当の英語力」と「日本語の維持」がバランスよくできている子は、親が積極的に習い事をさせたり、学校以外のアクティビティに参加しています。
限られた駐在期間で、子供が現地の言葉をどれだけ身につけられるかは、親のマインドや英語力にかかっています。
子どもには海外経験を通して、しっかり語学力を身につけて欲しいと思う人は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
帰国後に海外経験を活かせている駐在妻
本当に「羨ましい駐在妻」かどうかは、帰国後にどんな人生を送っているかで決まると思います。
海外経験を仕事に活かしたり、新しいことを始めたり、日本に帰ってイキイキと生活している駐在妻がいる一方で、海外暮らしのストレスからウツを発症してしまったり、帰国後に新たな人間関係が築けず、心を病んでしまった人もいます。
また「海外に住んでいたこと」を自慢し、周りから「だから何?」と思われている元駐在妻や、日本に帰って「海外暮らしの方が良かった」「こういうところが日本はダメ」と、日本や日本人をディスるだけの「海外カブれな元駐在妻」も、ぜんぜん羨ましい存在ではありません。
心身ともに健康な状態で帰国するのはもちろん、ちゃんと英語力(語学力)を身につけて帰国したり、日本へ帰ってからも「スムーズに日本の生活へソフトランディングできた」人は、現役駐在妻から見ても羨ましいです。
まとめ
現役アメリカ駐在妻の私が「本当に羨ましいと思う駐在妻」のパターンをお伝えしました。
あなたがもし「海外駐在妻って羨ましい!」と激しく思っていたとしても、ただボーッと駐在妻をやっているだけの人を、正直あんまり羨ましいとは思わない方が良いでしょう。
本当に羨ましい駐在妻は、駐在妻生活が充実していて、その後の人生でも、その経験をちゃんと活かせている人です。
皆さまの駐在妻生活に、この記事がお役に立てば嬉しいです。
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