アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤で8歳の長女を帯同しマサチューセッツ州ボストン郊外に移住しました。
アメリカ西海岸の日本人向けポータルサイト「ロサンゼルスタウン」と「サンディエゴタウン」でもコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
パートナーの転勤や赴任で海外移住する皆さんへ、駐在妻の立場から情報を発信しております。
今回は「海外駐在妻って、やることなくて病まないのか?」
と、渡航前からお悩みの皆さんに
リア充な駐在妻生活かどうかは過ごし方しだい、ということをお伝えしていきます。
私は渡航から2年くらいは何度も病みかけ、精神的に不安定な日々を過ごしました。
毎日、やることがなくてスマホで日本のYahoo!ニュースとヤフコメだけを読んでボーッと過ごす日々。
日本人の駐在妻さんと「海外生活の愚痴」しか話せない日々。
そんなストレスから過呼吸を起こしてアメリカで救急搬送され、後で保険会社から届いた600ドルの請求書を見て……
アメリカ駐在妻はうかうか病んでなんていられない。
と痛感し、リア充な駐在妻さんたちが心底羨ましい日々を過ごしました。
そして、1年後に娘の夏休みを利用し、日本に3ヶ月帰国し「ひきこもらずにアメリカでリア充な駐在妻生活を送りたい!」と決意しました。
現在、駐在妻になる準備をしている皆さんで
「駐妻って、ヒマ過ぎて絶対病んでしまうはず」
「夫の海外転勤なんて暇を持て余すだけだからついていきたくない」
と、疑問や不安に思っていらっしゃる皆さんに、日本で準備してくればできる
「海外駐在妻が赴任先でリア充な生活をする方法」
を、私の経験をもとに詳しくお伝えしていきます。
読んでいただければ、パートナーの海外赴任や留学に「ついて行くだけ」ではなく「自分は現地でどうやって過ごそうか?」と考える参考にしていただけるはずです。
駐在妻でも仕事をする
まず、駐在妻の立場でも在宅でしっかり働くことにしました。
日本ではフリーランスとして働いていましたが、夫のアメリカ赴任が決まってからは半分以下に仕事が減ってしまいました。
ぼーっと過ごしていたら、夫から「せっかくEAD(就労権)を取っているんだし、もっと働いたっていいんだよ」と言われ、アメリカにいながら仕事を本格的に再開しました。
アメリカの場合は駐在妻でも夫のビザの種類によっては仕事ができます。
他の国でも、配偶者・帯同者ビザでも働ける場合があります。
駐在妻をしながら働くことに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
英語には自信がないため、現地採用やアルバイトはムリだと思い、日本のクラウドソーシングからリモートで仕事を受けるようになり、新型コロナのパンデミックよりもずっと前からアメリカでテレワークを始めました。
現在では海外在住者も登録OKなクラウドテックなどで案件を探し、日本から続けている仕事も午前中は黙々とこなします。
平日は夫はオフィス、子供は学校に行っているので自宅には私一人。
日本にいたときよりも仕事が捗ることに気づきました。
海外駐在妻が「フリーランス」で働く方法はこちらの記事でまとめました。
英語教材で勉強を続ける
私が一番、病みかけたのは「英語ができなかったから」でした。
夫が一緒でなければ病院や歯医者も行けず、保護者ミーティングも行けず、授業参観さえも英語が怖くて行けませんでした。
アメリカまで来て、家族の役に立たないどころか、お荷物になっている自分……
でかけるのが億劫になり、あっという間にひきこもり駐在妻になりました。
ある日、ストレスで過呼吸を起こして緊急搬送され、3ヶ月の一時帰国をしました。
そこでアメリカでストレスなく生きていける英語力を身につけようと決意しました。
ただし、そこまでの道のりは非常に長かったです。
英語の勉強に取りかかりましたが、他の駐在妻さんのブログで紹介されていた「駐妻向けオンライン英会話」や「某有名英語教材」には……
めっちゃ騙されました。
自分のブログでは「本当に効果があった教材だけ」を紹介したいと決心しました。
駐在妻におすすめしたい勉強法はこの記事で、英語教材は実名で紹介しています。
今までは英語の勉強にお金をかけるのも面倒で、ダラダラと英語系YouTubeチャンネルを観ているだけで
「どうせ英語教材の体験者のコメントなんて売るために盛った話ばっかでしょ」
と思っていたので、当然、英語もできるようにはなりませんでした。
しかし、藁にもすがる思いで始めた教材で、どこにでも「一人で」でかけられる英語コミュニケーション力を「中学レベルの英語だけで」身につけることができました。
車を運転できるようになる
そして、億劫がらずに運転できる「自分専用のクルマ」を手に入れることにしました。
渡航してからしばらくは家族で一台、しかも7人乗りのSUVといったデッカいクルマしかありませんでしたので、夫が通勤で使ってしまえば私は出かけることができませんでした。
駅も近くになく、最寄りのスーパーは徒歩で30分近くかかるので、結局は夫のいる土日にしか買い物にも出かけず、気づけば立派なひきこもりになっていたのです。
そこで、コンパクトで運転しやすい中古のクルマを私専用としてもう一台購入し、ショッピングはもちろん、アメリカ人の友人宅や、ハイスクールでやっているヨガ教室、郊外の教会ESLやコーラスグループにも参加できるようになりました。
「自分が自由に使えて」しかも「運転しやすいサイズ」のクルマを手に入れたことで、私のアメリカ駐在妻生活は一気に充実した気がします。
アメリカでの運転が怖いと思っている方は、こちらの記事も参考になさってください。
まとめ
これから海外駐在妻になる皆さんは、日本にいるときに準備をしておけば、忙しく充実した駐妻生活を過ごすことができます。
私が日本で用意してきたもので、充実した駐妻生活の支えになってくれたのが
・アメリカで仕事をする権利「EAD」(就労権)
・日本のクラウドソーシングサービス
・アメリカでも続けられる英語教材
・クルマを運転する勇気
でした。
やはり「毎日やることがある」のがリア充駐在妻への近道です。
渡航から2年近く経ってやっと在宅ワークも軌道に乗りました。
外に出れば日本人だけでなく、娘の学校のママ友や近所の人、習い事でできたアメリカ人の友人とも英語でコミュニケーションできようになりました。
やっと今、私が思い描いていた「リア充駐在妻」に近づいていると感じます。
ヒマに見られがちな海外駐在妻ですが「どんな駐在妻になりたいか?」というビジョンを渡航前にしっかり持つことで、毎日を忙しく過ごすこともできます。
仕事もせず英語もしゃべらず、半径1マイルで生きている駐妻さんたちは「日本人だけでランチやお茶会をして群れて、ダラダラと夫の会社や他の駐在妻の悪口をダベって過ごす」という典型的な駐妻ライフを送っています。
それがイヤな皆さんには「仕事」と「英語」と「運転」は強い味方になるはずです。
この記事が、これから駐在妻になる皆さまのご参考になれば嬉しいです。
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