アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤でマサチューセッツ州のボストン郊外に移住しました。
現地校8年生の娘がおります。
アメリカ西海岸の日本人向けポータルサイト「ロサンゼルスタウン」と「サンディエゴタウン」でコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
このブログでは、これからパートナーの海外転勤についていく皆さまへ、現役駐在妻の立場から情報を発信しています。
今回のテーマは「駐在妻が言われるとしんどい・ストレスが溜まる言葉」です。
駐在妻になる人はもちろん、パートナーを海外転勤へ連れて行くという人にもお役に立てるはずです。
駐在妻のメンタルは、海外渡航直後は非常にデリケート。この記事が「駐在妻のトリセツ」的にお役に立てば嬉しいです。
「羨ましい」
駐在妻は「夫の稼ぐお金で優雅に海外滞在をしてブランド品を買いまくり、習い事や駐妻同士のお茶会で時間をつぶす生活」
だと思われがちですが、それは平成で終わった話。
もしくは、ダンナ様も高いヒエラルキーにいる、ほんの一部の駐在妻だけ。
海外駐在費も削られ、現地の庶民と同じ生活をしている最近の駐在妻は、あくまでも「海外にいるだけ」で「優雅な生活をしている」とは限りません。
おまけに、この円激安のご時世。日本のお金だってレートで大損するから、そうカンタンに送金できません。
「海外に住んでいるのが羨ましい」と言われたら百歩譲って「そんなに羨ましいですか……」と思いますが「夫の給料だけで優雅で楽チンに暮らしている」と思われたら「ぶっちゃけ、そーでもないから、たいして羨ましがらないでくれ」が駐在妻の本音です。
「いや、そうでもなくて」と答えても、またまた謙遜しちゃって〜と、不毛な会話がエンドレス。一刻も早く終了させたい話題です。
カツカツの駐在員手当で、慣れない国で節約に努めているのが令和の駐在妻。少なくともアメリカ駐在妻は、優雅な生活をしているのはほんっっっの一握りです。
なので「羨ましい」と言われたらリアクションに困るのです。
「今日、何していたの?」
住んだこともない国に来て、文化も違い、言葉も通じず、友達や頼りになる人もいない。
「異国の地で呼吸しているだけでも褒めてほしい」
それが、駐在妻の本音です。
最初はスーパーで買い物ができただけでも褒めてやってください。「初めてのおつかい」に行った3歳児並みに。
一日、何もしていなかったとしても「私はこの国で、どうやって生きていこう」と、駐在妻は思いを巡らせているんです。
「今日、何していたの?」
それは何気なく、パートナーを気遣ってかけた言葉であったとしても、グサッと心にナイフのように突き刺さる瞬間もあるのです。
「英語、話せるんでしょ?」
断言します。海外に住んでいるからといって、英語が話せるわけではありません。
ましてや、これからパートナーの海外駐在に「ついていくだけ」の立場で、英語が話せるなんて思わないでいただきたいのが本音です。
結局、海外滞在中に英語が話せるようにならず、帰国する駐在妻も多いです。
また、駐在妻同士や現地のコミュニティで、現地語はともかく、最低限のコミュニケーションさえも英語でできないと、駐妻的にヒンシュクを買うこともよくあること。
私は正直、日本でもアメリカでも「英語できるんでしょ〜?」という言葉が、英語ができなかったので一番辛かったです。
ひきこもり駐在妻を1年ほどやって、やっと「英語をやらないと夫や娘に迷惑をかけてしまう」と気づき、40歳をすぎて「アメリカで生きる英会話」を身につけた方法は、こちらの記事でご紹介しています。
「仕事はどうするの?」
パートナーに帯同するために、仕事を辞めて来た駐在妻もたくさんいるのが現実。
アメリカではLやEビザなどの配偶者は法的に働いてもOKなステイタスがありますが、パートナーの会社のワケのわからない都合だけで働けないこともよくあります。
今までの仕事を海外でもリモートワークで続けるなり、現地でアルバイトをする、英語力を活かして新たに仕事を見つけるなど、現地でも仕事をして輝いちゃっている駐在妻を横目に……
「私だって夫の会社が許せば仕事がしたい」
と思っている駐在妻も多いのです。
なので、渡航前や海外在住の妻たちに、安易に「仕事は?」とは聞かないでいただきたいのです。それなりに、働けない事情がある人も多いのですから。
「友達できた?」
海外で知らない人ばかりか、同じ人種もいないような地域で「友達を作ること」がどれだけ大変か、想像できないヤツは黙っとけ、って話です。
日本人だからうっかり信用して、ヤバい駐在妻と友達になってしまった。
駐在妻ワールドのマウンティング大会が正直ウザい。
パートナーの会社の駐在妻同士で仲良くなれそうな人が一人もいない。
駐妻のLINEグループはいつもくだらない話ばかりで未読が数百件。
英語が話せない、世界の狭い駐在妻同士は、常に日本人だけで群れている。
そんな海外駐在妻生活で、仲良くできる友人がすぐにできるなんて奇跡でしかありません。
まとめ
駐在妻が「言われるとしんどい言葉」を、駐在妻歴5年目の立場でご紹介してみました。
パートナーを海外に帯同したり、海外駐在へついて行くご友人がいたら、この記事を「駐在妻のトリセツ」として参考にしていただけたら嬉しいです。
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