アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に移住しました。当時小3(8歳)だった長女を帯同しています。
今回は、海外駐在や転勤でパートナーを帯同する人にも読んでいただきたい
「英語ができない妻が、渡航後に病んでしまった理由」
がテーマです。
私自身は英語がストレスで、アメリカに来て1年はひきこもり生活をしていました。
英語ができないと言葉の壁を感じるだけなく、家族関係でも大きなストレスが発生してしまったからです。
そこで
「なぜ英語ができないと、言葉の壁以外のストレスでも押しつぶされそうになるのか」
についてお伝えしていきます。
これを読んでおけば、本人でもパートナーでも英語ができない人を帯同する前にしっかり心構えもできるはずです。
アメリカ駐在妻なのに英語ができないとどうなるか?
わが家は「夫は英語が話せるが、妻はさっぱりできない」典型的な駐在員家庭。
海外駐在や転勤を命じられるのは当然「英語ができる人」が多いですが、パートナーも英語ができるとは限らないんじゃー!と、声を大にして叫びたいくらいです。
夫はアメリカ西海岸の帰国子女で、英語に不自由しないばかりか、アメリカ慣れしているため、赴任翌日からフツーに仕事をこなしていました。
赴任直後はアメリカ駐在でテンションが上がってしまった夫。
会社同僚や大学時代の友人に、私たち家族は赴任直後からじゃんじゃん会わされました。
当たり前ですが、みんなアメリカ人。英語しか話さない外国人しかいない飲み会に参加しているイメージです。
生まれも育ちも日本の田舎の私は、大学生になるまでほとんど外国人と接したことがありませんでした。
それでも高校、大学と受験英語だけは頑張ったんです。
でも、しょせん英語は読めても話せない純ジャパなので、英語オンリーの場面は苦痛でしかありません。
パーティーの度に、知っている単語を並べて一生懸命に話していても、変に気を利かせた夫が、私の英語を相手に通訳し始めます……
「こっちだってかろうじて”英語”でしゃべってんのに、なんで通訳するんじゃボケ!」
イラッとすると同時に、自分のプライドもガタガタに傷つき、英語力の無さを激しく後悔する日々でした。
結局、英語を不自由なく身につけた人なんて、いくら英語を頑張ってもしゃべれない人の気持ちは1ミリも理解できないんだな〜と悲しくなるばかり。
(その当時はたいして英語を頑張ってもいませんでしたが……)
しかも、夫が英語を話すなら、妻も当然できると思っている人の、なんと多いことか。
「実は、英語はあまりできません」というフレーズさえも最初は英語で言えず、こうしてプライドが傷つくなら、いっそアメリカ人とはコミュニケーション取れなくてもいいや、と思い、ひきこもり駐妻ライフが始まったのです。
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赴任当時8歳だった娘はアメリカ現地校に放り込まれ、最初の半年はまったく英語がわからなかったものの、3年生が終わる頃には友達とも英語でコミュニケーションができるようになりました。
手厚いELLに入れたのも良かったのですが、毎日英語に触れて、脳ミソも若ければ、そりゃ自然と英語は身につきます。
今では私の英語を「LとRの発音がおかしい」だの「アクセントが変」だのと、毎日のようにディスってくるまでになれました。
アメリカの学校は、行事ごとにボランティアの保護者が募集されますが、英語ができない私は参加する気にもなれず、娘にも悲しい思いをさせたに違いありません。
娘が小さい頃にPTAボランティアで学校に顔を出せなかったのも、申し訳なく思います。
とにかく、英語で助けてくれる人がいない状況が怖かったんです。
保護者として日本では当たり前にできたことが、英語の壁のせいでできなくなってしまう。そんな気持ちに苛まれ、どんどんストレスをためていきました。
駐在妻の英語ができないストレスは夫婦関係も壊しかけた
結局、私は日本で英語を準備してこなかったので、アメリカに来てから予想外のストレスに悩まされ、パートナーとの関係もどんどん悪化していきました。
日本で普通にできたことが、英語ができずにいきなり「不自由」になったからです。
スーパーマーケットでの買い物も、病院での診察も、子どもの先生と話す場面でも「英語ができる人」と一緒でないと、なんにもできません。
もちろん、英語ができる夫は助けてくれました。
でも、子どもじゃあるまいし、いつまでも一緒に行動してもらうことはできません。
「いつでも助けるよ」という夫の言葉が逆にプレッシャーでもあり「そんなに自分はダメなのか……」と情けなくなりました。
しかも、英語が堪能な日本人からも「最初は私も大変だったよ〜」なんて下手に慰められ、きっと現地で鍛えたであろう流暢な英語を聞かされると「アタシはこうはなれないわ」と、ますます自信がなくなります。
そんな、不甲斐ない自分がイヤでたまりませんでした。
いつしかパートナーに「あなたは英語ができるから、私の気持ちなんてわからない!」とあたり散らすようになり、英語の問題を解決する前に、夫婦関係が破綻しかけたのです。
しかし、英語なんて無理!と、いつまでも開き直っているのも良くないことです。
だから、英語ができないパートナーを海外へ帯同する人は、なんでも一緒にやってあげるのではなく、英語を話せるようになる努力を、黙ってサポートしてあげて欲しいのです。
英語ができない立場だと「私も英語やっておきたい」と言い出せない人もいます。
「しゃべれなくてもなんとかなるよ」と言われても、結局モヤモヤするだけです。
まとめ
英語はできないより、できた方がストレスがたまらない。
これは、英語圏の駐妻さんの多くが感じていることだと思います。
「本当はもっと私、英語ができたはずなのに」
そう後悔したり、パートナーに対してストレスをためる前に「自分らしく駐在妻生活を送るため」の英語はやっておいた方が良いのです。
私は気づくのが遅すぎましたが、3年目にしてやっと駐在妻として必要な英語を身につけることはできました。そのエピソードや、具体的にやったことは他の記事でご紹介しています。
もし帯同するパートナーが英語で悩んでいるなら「英語を頑張りたい」と思う気持ちだけは尊重して、そっと見守ってあげてください。
英語ができないことを、褒めたりフォローしたりはしないで欲しいのです。
わが家のように、英語力が原因で夫婦関係が悪くならないことをお祈りします。
この記事がこれから渡航する皆さんの海外生活の参考になれば嬉しいです。
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