アメリカ駐妻歴のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同によりマサチューセッツ州に当時8歳の長女を帯同し移住しました。現在はボストン郊外で家族3人で暮らしています。
このブログはアメリカ駐在妻の立場で、これから海外赴任へ帯同される皆さまへ情報を発信しています。
今回の記事では海外の日本人駐妻だけで群れるのはぶっちゃけどのくらいストレスなのか?についてお伝えしていきます。
私自身、アメリカに来てガラリと変わったのが人間関係でした。
とくに駐在員や海外赴任家庭の人間関係は、日本にいる時と違ってかなり独特です。
海外で限られた日本人コミュニティでは
「世界が狭い」
「あっという間に噂は広まる」
そして
「逃げ場がない」
というスパイラルに陥りがち。
この記事ではそんな「海外の日本人同士の人間関係」のストレスと、なぜ日本人駐在妻だけで完結する人間関係がストレスになるのか、をお伝えします。
これを読んで「予習」をしておけば、海外生活で日本人同士の付き合いがストレスにならない心構えができるはずです。
日本人駐妻で群れるとマウントの取り合いがストレス
同じ企業の駐在員だと、近所に住んだり、同じコミュニティで集まることも増えます。
そうすると、どうしても「駐在歴が長い妻」がマウントを取りがちです。
現地での経験が長い人からはアドバイスをもらえたり、困ったときに助けてくれたりと便利な存在ではありますが「長く駐在している人がエラい」空気になりがち。
これは日本人が多いアパートなどの集合住宅でもよく起こりがちです。
去年まで地味〜な感じだった日本人駐妻が、周りの駐在家庭が一気に帰国すると、急にマウント上位に君臨し、新人駐妻を仕切り始めたりします。
それが「お世話になっているから断れない空気」を醸し出すわけです。
「あれー? あなた最近までそんな先輩ヅラしてなかったですよねー?」
と、ツッコミを入れたくなる人が、突如として出現するのが駐妻ワールド。
同じ企業、同じ子供の学校、同じ集合住宅など、一つのコミュニティだけで人間関係が完結してしまうと、駐妻のマウント合戦に巻き込まれます。
日本人同士だと母国語で話せるのでストレス発散にもなりますが、狭い世界にどっぷりハマると「気づいたら抜け出せない」状況になりがち。
気が向かなくなったら離脱しよう、というマインドでいることを強くオススメします。
どうせ、一時期だけの人間関係なのですから。
日本人駐在員が群れると「旅の恥はかき捨て感」が出る
2020年3月中旬から、マサチューセッツ州は新型コロナウィルスの影響で数ヶ月のロックダウン状態になり、必要最低限の買い物以外はできなくなりました。
ここで目立ってしまったのが「赴任してきたばかりの日本人の平和ボケっぷり」でした。
なんと! 深刻なロックダウンの最中に日本人駐在員の数家族が集まって、公園でピクニックをしているではありませんか!!
アメリカ生活始めましたー♪ アメリカっぽいことしちゃってまーす!って感じで。
日本の花見ですかい!って、浮かれっぷりにもホドがあります。赴任して来たばかりでアメリカのパンデミックの深刻さを知らないのか、旅の恥はかき捨てなのか……
アメリカ人だけでなく、もちろん在米の日本人からドン引きされました。
だから永住の日本人からも「駐在員家庭は同じ日本人として恥ずかしい」と言われてしまうのです。
駐在員で群れるのが恐ろしいのは、日本人感覚で海外で生きられると勘違いしてしまうことです。
現地では現地のルールがあり、日本人の常識が現地では非常識だったりもします。
海外にいるという感覚がマヒしてしまうので、日本人だけで群れるのはストレスなだけでなく、まわりにドン引きされる危険もあるのです。
駐妻以外の日本人と話してモヤモヤは解消
アメリカ駐妻生活をして気づいたのが「駐在員ばかりで群れるのではなく、現地永住者や、駐妻以外の日本人とも交流してみるべき」ということです。
なぜなら、彼らは日本人が現地でどう見られているかをよく知っているからです。
在住歴の長い人からのアドバイスは現地での暮らしに役に立ちますし、日本人が現地でどれだけヒンシュクを買っているかも教えてくれます。
駐在員はわりと「社会的にお偉い方」が多く、その中で人間関係が完結すると、誰々の夫は医者だの研究員だの、どこ大学だの、どこの企業の役員だのと、どーでもいい日本人のマウントの取り合いに巻き込まれてしまいます。
わが家のような一般企業の駐在員はマウント最下層になりがちで、面倒くさいことを押し付けられたりもします。
なので、日本人と仲良くなるなら現地永住の人ともバランスよくお付き合いをすると、心のバランスも自然と保てます。
海外の日本人同士で協力し合うのが美しい姿ではありますが、お互いによく思っていないこともあるからです。
現地では駐在員以外の日本人コミュニティを探して参加するのも良いと思います。
私は日本人会などで「永住の日本人」で駐在妻以外の人とも積極的に触れ合うようにしたら、自然とストレスもなくなりました。
「あー、駐在さんたちって大変なんでしょ?いろいろ人間関係複雑で」
「同じ日本人なのに、誰がエラいとか、そんなの関係ないのよ〜」
そう言ってもらえるだけで、だいぶ気分はラクになりました。
無意味なマウンティングとは別世界にいる人たちにも出会えたからです。
くれぐれも、同じ世界の駐妻だけで群れすぎて疲弊しないようにご注意を。
この記事が、海外へ帯同する未来の駐在妻の皆さまのお役に立てば嬉しいです。
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