アメリカ駐妻のlittlepondです。
2018年より夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に住んでいます。
これから海外、とくに北米へ渡航される皆さまに向けて、現役駐在妻の立場から情報を発信しているこのブログですが、今回は「アメリカでの子供の習い事探しと、放課後の過ごし方」についてお伝えします。
この記事をご覧の皆さまは
「アメリカでどうやって子供の習い事を探せばいいの?」
とお悩みかと思います。
実はアメリカでも習い事(アフタースクールプログラム)は盛んなので、そんなに難しいことではありません。
わが家も渡航前から長女(渡航当時8歳)の習い事(新体操・バレエ)を探し、良いジム(教室)を見つけて現在でも通い続けています。
お子さんが日本でやっている習い事をアメリカでも続けたい、アメリカならではのスポーツをやらせたい皆さまにはもちろん、子供の英語力を伸ばしたい、好きなことをさせてあげたいと思っている人にも参考にしていただけるはずです。
アメリカ駐在員家庭の子供の放課後の過ごし方は?
アメリカでは小学校の放課後は、子供たちは以下のようなパターンで過ごします。
・親がクルマか徒歩で迎えにきて自宅へ帰る
・学童保育(学校による)に残り、夕方までアクティビティに参加
・学校区が運営するアフタースクールプログラム(学校の施設で行う)に参加
・自宅に帰って習い事(レッスン・ジム)へ行く
・自宅で家庭教師(チューター)と学習する
・親と一緒に学校のプレイグラウンドで友達と遊んでから帰る
日本のように小学生だけで自転車で遊びに行き、親が「子供がどこで遊んでいるか把握していない」「携帯を持たせているから大丈夫」なんてことはありません。
アメリカでは小学生は放課後も「親の監視下で」行動します。
基本的にどんな過ごし方をするかはその家庭しだいです。日本人で英語に不安がある子は渡航直後からチューターをつけて頑張ります。
学校に日本人が多いとどうしても最初は日本人家庭で群れてしまいがちです。
それをずるずるとやってしまうのは子供に影響します。
学校が終わった後もどこへも行かず「日本人の親と子供だけ」で学校のプレイグラウンドで遊んでいる集団をよく見かけますが、子どもたちは「英語の習得が他の子どもよりもどうしても遅くなる」傾向があります。
アメリカ現地校へ編入する小学生の場合は、現地の子と遊んだり、習い事で「学校以外でも英語に触れる機会」が多い子の方がガンガン英語力が伸びていきます。
アメリカでの「放課後の過ごし方」は、お友達ができるかどうかはもちろん、英語力が伸びるかにも大きく影響すると感じます。
アメリカで「子供の習い事」何が人気?
アメリカでは「運動系」も「文化系」も習い事の選択肢はたくさんあります。
運動系で男子に人気の習い事(スポーツクラブ)
野球・サッカー・空手・柔道・テコンドー
このスポーツはとくに男子に人気で、日本で続けていたものをそのままアメリカでも続ける子供が多いです。
野球、サッカーなどの球技は日本と同じように地域のチームに所属し、平日の午後の練習があり、土日は他のタウンのチームとの試合などもあります。
地元のリーグに所属するようになると、シーズン中はほとんどの土日が試合でつぶれてしまうそうです。
空手・テコンドー・柔道はアメリカでも盛んなので、わりとアメリカの郊外でも教室は見つけられるはずです。
KarateやJudoは日本人だと歓迎されることも多く、黄色、緑、茶色、黒など、帯の色についても、空手をやっていなくてもよく知っている子供もたくさんいます。
【探し方】
・学校のアフタースクールプログラム(学校区からの情報)
・Googleマップ・ウェブ検索
(タウン名・スポーツ名・Afterschool Class、Afterschool Programなどのキーワードで)
・地域・タウン情報サイト・自治体の教育プログラム
・同じ学校の保護者に聞いてみる
・図書館やイベントの掲示板
・サマーキャンプに参加してみる(夏休み中に渡航する家庭にオススメ)
男女ともに人気のスポーツ
水泳・体操
学校で水泳の授業もなく、プールもないアメリカでは水泳は「どこかで習わせること」の一つです。そのため、アメリカでも一番人気の習い事とも言えます。
体操教室もたくさんあるので、器械体操をプリスクールの年齢から習わせる家庭もたくさんあります。
とくに、ロシア系や東欧系など体操の強い国からコーチを呼んだり、中国の「雑技団系」出身のコーチもいたりと、日本よりも幅広い人種のコーチから習えるのも人気の理由です。
この2つはとくに人気なので、水泳や体操を習わせたいご家庭は、早めにジム(教室)を探しておいて、いくつかトライアル(体験)レッスンの予約を入れましょう。
水泳は入会に半年や1年待ちもザラにあります。
【探し方】
・Googleマップ・ウェブ検索
(タウン名・Swimming、Gymnastics・Afterschool Class、Afterschool Programなどのキーワードで)
・地域・タウン情報サイト・自治体の教育プログラム
・市営の施設(プール・体育館)のHPで子供向けのクラスがあるかをチェック
・学校の保護者に聞いてみる
・サマーキャンプを探して参加してみる(夏休み中に渡航する家族にオススメ)
運動系でアメリカならではのスポーツ
アイススケート・ホッケー・バスケットボール
日本では教室が少ないアリーナ系のスポーツも、アメリカには地域によってはたくさんあります。とにかく日本よりも施設が多いです。
東海岸は冬が長く、各タウンにはハイスクールのアイスホッケーチームがあり、スケートアリーナもたくさんあるので、その数に日本人は驚くはずです。
バスケットボールやアイスホッケーなど、各アリーナが主催する子供向けレッスンやチームもあります。
【探し方】
・地域のスケートリンク・アリーナのHPで子供向けクラスやチーム員募集をチェック
・Googleマップ・ウェブ検索
(タウン名・スポーツ名・Afterschool Class、Afterschool Programなどのキーワードで)
・タウン情報サイト・自治体の教育プログラム(学校や地域情報のネットワーク)
文化・勉強系の習い事
楽器・STEM・プログラミング
アメリカでも楽器は人気の習い事ですが、日本のように「音楽教室」で「各楽器ごとにコースがある」というスタイルではありません。
個人の先生を探し、その先生の自宅やスタジオに出向いてレッスンを受けるか、家庭教師のように自宅に来てもらってレッスンをしてもらうのが一般的です。
STEMやプログラミングも、小学校高学年や中学生になるとTechnologyやComputer Scienceの授業も始まるので、それに備えるために始めたり、ロブロックスやマインクラフトが好きで始める子供もたくさんいます。
【探し方】
・子供の学校のアフタースクールプログラム
・Googleマップやウェブ検索
(タウン名・楽器名やPrograming Class・afterschool programなどのキーワードで)
・地域・タウン情報サイト・自治体の教育プログラム
・図書館の掲示板
・サマーキャンプ(プログラミングは最近多い)に参加してみる
・日本人の掲示板で「日本人の講師」を探す(楽器はとくに日本人が多い)
アメリカ掲示板 の「レッスン・習い事」のページでは日本人講師が生徒を募集しています。
楽器などを日本人に習いたい人は、渡航される地域の掲示板をチェックしてみるのをオススメします。
お習字なども日本人講師が見つけられます。
申し込み・入会の方法は?
どのレッスンやスポーツもまずはトライアル(体験)レッスンを申し込みます。
だいたい無料で、ウェブサイトがある教室なら専用フォーマットに記入し、ウェブサイトがないチームや団体であれば、電話やメールで代表者に申し込みます。
メールでトライアルレッスンに参加OKの連絡が来たら、指定された日時に教室(ジム)へ行き、子供の名前を伝えて体験開始です。だいたい最初は親も見学OKです。
【親が体験レッスンで確認するべきこと】
・コーチが子供に合うかどうか?
・子供が楽しんでいるか?
・言葉がわからなくてもフォローしてくれるか?
・月謝はいくらか?
・コーチングフィー(試合などでコーチに払う月謝とは別の料金)などはあるか?
・道具はどこで買えるか?日本で使っていたものは継続して使えるか?
・試合の頻度は?
・親のボランティアは必要か?
習い事によっては、試合などでは親のボランティアが必須の場合もあります。
トライアル(体験)で不明な点はコーチや運営責任者に聞いて確認しましょう。
体験をしてみて、子供も親も納得できたら、アプリケーション(申し込み)をします。
アメリカでの習い事の送り迎えは?
日本のようにスクールバスや送迎サービスがあるところは少ないので、どんなに教室が遠くてもアメリカの保護者はクルマで送り迎えをします。
お母さんが送って行き、帰りはお父さんがオフィスの帰りに迎えに行くパターンの家庭も多くみかけます。
また、近所で何人か生徒がいる場合はアメリカでは「Car Pool(カープール)」と言って、乗合いを提案されることがあります。
「あなたの家は◯◯だから、近所の●●くん、△△ちゃんの親と交代で送迎をやってください」と言われて、もし英語に自信がなかったり、他の子供を送って行く自信がない場合は断っても大丈夫です。
まとめ
以上、アメリカでの「子供の習い事の探し方と放課後の過ごし方」をご紹介しました。
探し方は日本と同じで、保護者の口コミや紹介、地域の情報サイトや情報誌、Googleで検索でも見つかります。気になるところには、どんどんトライアル(体験)に行きましょう。
ただし、英語力が不安なお子さんは英語の家庭教師(チューター)を優先してあげるのをオススメします。
英語にさえ慣れてくれれば、好きなことや得意なことを英語で習うことで、どんどんお子さんの世界も広がります。
この記事がアメリカへお子さんを連れて行くご家庭の参考になれば嬉しいです。