アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年より夫の転勤帯同でマサチューセッツ州ボストン(のだいぶ郊外)に移住しました。長女は小3で現地校に編入し、ボストン日本語学校(補習校)にも通っています。
パートナーの転勤・赴任で海外へ帯同する皆さまへ、アメリカ駐在妻の立場から情報を発信している当ブログですが、今回のテーマは「駐妻マウンティング」です。
「海外駐在妻のヒエラルキーとかマウンティングって本当にあるの?」
「周りにそんな人がいたら、マジでウザいな〜」
渡航前からそんな不安や心配を抱えている皆さまに、私がアメリカで出会ったリアルなマウント駐妻のエピソードから、面倒な人に振り回されないためにできることを、まとめてご紹介します。
これを読んでいただければ、たとえ「くっっっっだらないマウント」をしてくる面倒な人に出会っても上手にかわす方法と、自分自身がダメージを受けない「スルー力」を身につけられるはずです。
新人駐在妻をマウントする要注意な駐在妻
とにかく新人駐在妻は「要注意な駐在妻」へのセンサーを敏感にしておきましょう。
慣れない土地で親切な日本人を見つけると、よく知らないうちにうっかり仲良くなってしまいがちです。
日本にいるときより「怪しい人センサー」が鈍ってしまうので、お気をつけください。
ゆくゆくは、親切かと思ったり、いい人だと思った人の言動に振り回され、ダメージを被る確立は、海外にいると高めです。
日々のストレスから、自分の存在意義は他人、しかも新人の駐在妻をマウントすることでしか見いだせなくなってしまった悲しい人たちもいっぱいいるからです。
そんな他人の自己満足に、わざわざ海外に行ってまで振り回されるのってバカバカしくないですか?
そこで、具体的に「要注意な駐在妻」と「仕掛けてくるマウント方法」をご紹介します。
駐在歴の長い妻がえらい「駐在歴マウント」
いわゆる「駐在歴の長いインフルエンサー気取りの駐在妻」はそこらじゅうに生息しています。
実際にSNSのフォロワーがたくさんいるわけではなく、在住歴がただ長いから地域の情報通なだけで、ガチなインフルエンサーではありません。
どこのスーパーに日本食材が売っているだの、どこのレストランが美味しいだのという、ガイドブックやブログを見ればわかることばかりを「自分のオリジナル情報」かのように発信したい駐在妻です。
こういう駐在妻は「来たばかりで大変でしょうから、いろいろ教えてあげますよ」という常套句を使い、すぐ茶話会やランチをしたがります。
結局は「自分の知識のひけらかし」でマウントされるだけです。
こういう駐在妻でウザいなーと感じ始めたら、
地域のお役立ち情報だけいただいて、ランチやお茶会はじわじわ断るようにしていきましょう。
自分の生活が起動に乗ったらフェイドアウト。
街で会ってしまったら「教えていただいた情報、すごく助かりました〜♪」と言って、シレッと立ち去るに限ります。
夫の職業=自分の地位「夫の職業・地位マウント」
海外駐在妻は同じ会社の駐在員でもなければ、夫の職業は出会ってすぐの人には聞かないし、自分でも言いません。
しかし「夫は医者」だの「政府関係」だの「大学教授・研究員」だのと、こっちが「聞きもしないのに」しゃべってくる人は要注意です。
「私も言ったんだから、あなたも夫の職業言いなさいよ」という圧をかけてきます。
ちなみにウチの夫は民間企業の駐在員ですが、あまりに最初からしつこく「ご主人はなにをやっているの?」と聞いてくる人がいたので「ウチは◯◯(会社名)です」と言ったら……
「あら、民間でしたか?」
「お住まいのあたりはお家賃もリーズナブルだからいいですよね」
という「民間企業で駐在員手当も安いだろうから、郊外に住んでいるんですねー」マウントをしかけてきやがりました。
LINE交換しましたが、ソッコーで削除です。
英語ができる妻の「人脈の広さマウント」
個人的には一番、精神的なダメージが大きかったのが「英語できる妻マウント」です。
私は駐在妻1年目は本当に英語ができず、ほぼひきこもり生活を送っていました。
そんな私を「見かねたフリ」をして、パーティーや会合に誘ってくれる日本人駐在妻さんがいました。
しかし、すぐ現地人とのパーティーやイベントに誘ってくる人は要注意です。
結局は自分の「英語できる」&「人脈アピール」だったりすることが多いのです。
英語が満足に話せなかった私はホームパーティーに行っても、他の英語が堪能な駐在妻さんたちの陰に隠れて、ワケがわからないネイティブ英語を愛想笑いで聞き流し、しゃべれないからワインをしこたま飲み……
慣れない土地で、英語がしゃべれない&泥酔(アメリカ人は人前で激しく酔っ払うほど飲まない)という醜態を晒しただけで終わってしまいました。
アメリカ人(現地人)を呼んでやたらホームパーティーをしたがる駐在妻はガチで要注意です。
仕事が忙しい・大学などで勉強する「できる駐在妻マウント」
駐在妻で、夫の大学やコミュニティカレッジなどで勉強している人もいらっしゃいます。
また、駐在妻の立場で仕事をしている人もアメリカには多くいます。
こういう人も、たまーに「私は仕事をしている」「夫と同じ大学で講義を受講している」とアピールがやたらと激しい人がいます。
「駐在妻さんたちはいつも優雅にお茶していらっしゃって羨ましい」
そんな常套句で、ヒマでやることがない駐在妻をマウントしてきます。
本気で単位を取りたい、学歴に箔をつけたいと頑張っている人は、そこまで自分が何を勉強しているかは他人に言いません。
しかし「駐在妻なのに仕事や勉強もしちゃっている私」をアピールしたいだけの人も残念ながらいるのです。
面倒くさい駐在妻マウンティングの対処法
結局、ひきこもり・英語できない・仕事も勉強もしていないヒマな駐在妻は、こういったマウンティング駐在妻の格好の餌食になります。
ロックオンされないように、こんなことを気をつけていきましょう。
SNSで安易につながらない
インフルエンサー気取り駐在妻や、更新頻度が高すぎる駐在妻は、SNSしか自分の承認欲求を満たしてくれる場がありません。
逆に、その人がべらぼうに病んでいる可能性大です。
うっかりSNSでも友達申請をOKしてしまうと、次の日からタイムラインがその人の投稿ばかりになってしまうこともあります。
また、こちらの投稿にコメントでさりげなくマウントしてくる駐在妻もいます。あそこのレストランの方が美味しいだの、自分はどこどこへ行っただのと。
だから、なに?
というコメントばかりで、軽ーく荒らされることもあります。
駐在妻同士でSNSでコミュニケーションをとる場合には、いきなり最初から友達申請してしまうのではなく、相手のことをよく知ってから、本当に仲良くなれそうな人とだけつながるのがベストです。
「SNSやっていないんで」とやんわり断っても、名前や電話番号で検索してくる怖ーい妻もいたのでご注意を。
日本人の多いアパートメントを避ける
集合住宅で日本人コミュニティがあると、新入り駐在妻が抜け出せない雰囲気になることもあります。
短期駐在の日本人が大型アパートでは、そこで日本人会が形成され、夏のバーベキューや、帰国する人のお別れ会などもガンガン開催されます。
パーティーの食材の用意から、お別れのプレゼントの用意でお金を出し合うため、その取りまとめなども駐在妻の仕事です。
そこでは新人妻が、駐在歴の長い妻の司令のもとで働きます。
それがイヤであれば、家探しの段階で日本人が多すぎるところは避けるのが無難でしょう。
ちなみにわが家も最初は日本人が多いアパートメントに住みましたが、あまりに日本人同士の交流がウザかったので、契約終了と同時に郊外の一軒家へ引っ越しました。
今では超快適なアメリカ駐在妻生活を送っております。
子供の学校は日本人が多すぎる学校・学区を選ばない
子供の学校選びも、駐在妻の精神衛生に大きく影響します。
日本人が多い現地校では、日本人PTAが存在したり(ボストンにもあります)、600〜700程度の家庭数の学校で日本人世帯が100近くいたりと「まるで日本」なこともあります。
当然、そのPTAや学校の行事などでは、新人駐在妻は抜け出せない雰囲気になってしまうこともあります。
アメリカ(海外)に行ってまで、日本の学校PTAと同じようなストレスをかかえたくない人は、初めから「日本人がいない」もしくは「適度な人数(学年に数人)の日本人がいる」ような学校区や学校を選びましょう。
まとめ
海外駐在妻が「駐在妻だけ」の世界で生きていると、避けて通れないのがマウンティング。
残念なことではありますが、マウンティングでしか、自分を肯定してあげられない駐在妻もたくさんいるからです。
私はアメリカで4年近く駐在妻をやっていて、そう気づきました。
そんな子供の「ママ友」や「駐在員妻だけの世界」よりも、自分の世界で見つけた友達の方が、日本人、アメリカ人ともにマウントに煩わされずに済みます。
ぜひ、これから海外へ渡航される皆さんも、日本人の駐在妻という同じ人種の狭い世界だけで生きるのではなく、仕事や趣味などの世界を広げる準備をしておくと良いと思います。
自分の世界で見つけた友達の方が、マウントに煩わされずに済むからです。
私はマウンティングとは関係ない世界で生きている「現地永住の日本人」や「アメリカ人のママ友」と付き合っている方が、100倍気楽だと感じるようになりました。
この記事が、これから海外へ帯同される「未来の駐在妻」の皆さまの参考になれば嬉しいです。
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