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アメリカ公立小学校のコロナ禍の1年を振り返って【アメリカ赴任・現地校】

アメリカの公立小学校の校舎

アメリカの小学生はコロナ禍の1年をどう過ごしたか?

アメリカ駐在妻歴3年目のMs.Littlepondです。

 

2018年、夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に移住しました。現在は小学5年生の娘と3人でボストン郊外で暮らしております。

 

マサチューセッツ州では、2021年4月5日に全州の公立小中学校が再開しました。

 

ウチの娘は昨日「リモート学習も好きだったのにな〜」とブツクサ言いながら登校していきましたが、親にとってはもう、毎日ちゃんと学校に行ってくれるのはバンザイ三唱したいくらいの喜びです。

 

この日を、あのロックダウンが始まった日から、ずっとずっと待っておりましたから。

 

2020年3月13日に外出禁止令が出てから約1年、公立学校は「通常運営」ができない状態が続きました。

 

そこで、これからアメリカ赴任などで渡米予定の皆さんで、小・中学生のお子さんがいる方は、この1年間アメリカで小学生がどのように過ごしてきたか、現在はどうなっているのか、気になる人もいらっしゃると思います。

 

アメリカの場合は、自治体と同じような「学校区(School District)」が主体となって学校運営を決定しますが、参考に我が家の住む「マサチューセッツ州アーリントン学校区」の例をお伝えしていきます。

 

長い長い1年間を経て「いつも通りの学校」にはまだ戻っていませんが、それに近い状態まで戻るまでをざっくりまとめてみました。

 

 

2020年3月(ロックダウン)〜2020年6月(学年末)まで

リモート学習をする男子

いきなりのリモート学習への切り替えで、親子でテンパった2020年3月

まず、2020年3月に入ってすぐにCovid-19の感染者が州内で確認されたという情報が出回り、すぐに公立学校の休校が決定しました。

 

学校長・担任・学校区の教育長(School District Superintendent)から

 

・ZoomとGoogle Classroomを使ったリモート授業への切り替え

タブレットやPCが無い家庭には、学校区から貸し出し

・小学校で無料ランチを提供している低所得家庭にはランチの配布を継続(休業中のスクールバスと運転手さんが担当することに)

・保護者会、PTOミーティングなどはすべてオンラインへ

 

という内容の連絡がメールで来ました。

 

比較的オンラインツールに詳しい先生はすぐに対応していたようですが、娘の担任はどうやらデジタルに弱い先生だったようで、最初は手間取っていたようです。

 

しかし1週間もすると、朝の会(Morning Meeting)などもZoomで行うようになり、クラス全員が画面で話したり、先生の授業を聞けるようになっていました。

 

もともと授業でタブレットなど(娘の学校はChromeBook)を使うことが圧倒的に多いアメリカなので、デバイスに関しては問題はなかったようです。

 

作文や計算問題などの課題はGoogleドキュメントで提出し、授業はZoomで受けるようになり、体育(PE)や美術(Art)の授業も完全にオンラインで行うようになりました。

 

1時間目がPE(体育)の日は、朝8時すぎからスクリーンの前で体操したり、ヨガをやったりする日も。

 

初日は心配で横から見守っていたのですが、すぐに「おかーさん画面に入らないで」と娘NGが出たので、オンライン学習の時間は一人で放置するようになりました。

 

読書感想文を書く娘

読書感想文を書いて、Googleドキュメントで提出したり

 

オンラインの理科授業

サイエンス(理科)の授業は、光合成の仕組みをビデオで学習

他にも、担任がZoomで読み聞かせをしたり、社会科の授業でアメリカの歴史のビデオを観たり。

 

普通に小学校でやる授業を完全にオンラインで行うまで、数週間もかかっていなかった気がします。

 

学年末にある州の学力テスト(MCAS)は中止になりましたが、担任との個人面談はオンラインになり、通常なら学年末に担任からもらうProgress Report(成績表)も自宅への郵送になりました。

 

そして、6月23日に学年が終了し、アメリカの小学生にとっては恒例の「夏休みのキャンプ」もほとんどがオンラインへと変更になり、子供達にとって「普通じゃない夏休み」が始まりました。

 

公営プールの閉鎖や、博物館、水族館なども完全予約制での運営だったので、親子で不自由な夏休みを過ごすことになったのです。

 

2020年9月(新学年開始)〜2021年3月末まで

マスクをして登校する小学生

新学期はマスク装着などのプロトコルの見直しも入り……

夏休み中に「公立学校の再開プランのお知らせ」がメールで届きました。

 

新学期からは「ハイブリッド」と「フルリモート」の2つのスタイルを選択できたので、我が家はハイブリッドを選びました。

 

(フルリモート選択の生徒)

・月曜から金曜まで、リモートで授業を受ける(学年の約3分の1の生徒がリモートを選択しました)

 

(ハイブリット選択の生徒)

コホートA・コホートB(A班・B班)の2つのグループへクラスを分ける。(24人学級を12人ずつ)

・A班は月火曜日に登校、B班は木金曜日に登校。(登校日に授業が進み、オンライン授業は復習がメイン)

・水曜日は全員オンライン授業(担任が普通に授業を進める)

・登校時はマスク着用

・学校のエントランスで手を消毒、授業が終わるごとにも教室で消毒

・ランチは基本的に外で食べる(氷点下の日は室内でディスタンスを保って)

・教室の席は6フィート(約2メートル)離れる

・窓は開けっ放し

 

これに加えて、2月からは「プールテスト」と呼ばれるクラス一斉PCR検査が週に一度始まりました。

 

生徒がスクールナース(保健室)へ行き、鼻に綿棒を入れて粘膜を取り、それをクラス全員分一斉に検査し、陽性反応が出たら学級閉鎖をするシステムです。幸い、娘の学校ではまだ陽性になったクラスは出ていません。

 

北海道と同じ緯度の真冬のマサチューセッツは氷点下になる日も多く、娘は冬の屋外で過ごすレベルの厚着で登校していました。寒くても「外でお弁当」が辛かったようなので、温かいスープをジャーに入れて持たせたりもしました。

 

この期間もPCR検査で陽性が出たスタッフや先生がいた場合は、濃厚接触者には個人的な連絡が来て、10日間の自宅待機が命じられましたが、これも娘の学校ではほとんどありませんでした。

 

そして、年明けからは「学校再開プラン」のフェーズがもう一段階あがり、学校関係者、教育関係者が優先的に予防接種を受けられるようになりました。4月のフル再開に向けて次々と学校や市から連絡が来るようになり、4月5日のローカルニュースは、公立小学校の再開がトップニュース。やっと、やっとこの日が来ました。

 

2021年4月5日以降の学校再開プラン

アメリカの学校体育館

音楽、アートなどの専科授業は体育館で行うようになりました

 

4月5日以降は基本的にすべての生徒が「Full-Time, In-Person」(月曜から金曜まで登校)となりました。

 

それ以前と違う点は

・リモートを継続したい生徒は学年末(6月24日)まではOK

・水曜は午前授業(以前は2時30分まで)

・席は3フィート(約1メートル)離れる

・音楽、美術などの専科授業は体育館で行う(それまではオンラインのみでした)

・給食(Buy Lunch)を契約している生徒は学年末まで無料

 

100%とは言えませんが、だいぶ「コロナ前」の状態まで学校が復活できています。

 

マサチューセッツ州は今週からやっと学校がフル再開しましたが、アメリカではまだオンライン授業が続いている州もあります。娘の学校は幸い、昨年9月からハイブリッド授業が再開していますが、昨年3月以降、まったく学校が開いていない州もあります。

 

マサチューセッツ州の学校関係者の皆さんに感謝し、学校に行ける有り難みを娘と共有しながら、まだまだ油断できない日々を過ごしたいと思っています。

 

 

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