アメリカ駐妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同でアメリカ・マサチューセッツ州に移住しました。
渡航当時3年生だった娘は現在7年生で、現地校と土曜のボストン日本語学校(補習校)に通っています。
この記事では、ご家族でアメリカ赴任予定の皆さんに、現地での「子供の家庭教師」についてお伝えしていきます。
アメリカでは学習塾が一般的ではないので、子供の学力を上げるためには「Tutor(自宅で勉強を教えてくれる個人講師)を探します。
駐在などで子供を現地校に通わせるとなると、英語がネイティブ並みにできない子供はこの「Tutor」が必要になります。
わが家の娘が小3で編入し家庭教師を探したときの話を含めて、家庭教師は必要か、どんな学年が必要か、探し方についても説明します。
これを読めば、これからアメリカ現地校にお子さんを編入させる予定で「アメリカでは家庭教師って必要なの?」とお悩みの方のご参考にしていただけるはずです。
どのくらいの学年で必要か?
私の娘は小学3年生の新学期(9月)から現地校へ編入しました。
娘が通っているマサチューセッツ州の公立小学校は、2年生(2nd Grader)くらいまでは絵本レベルのリーディングができて、日本の小学1年生レベルの算数ができれば問題ありません。
しかし、3年生(3rd Grader)からは読み書き、算数のレベルが上がります。
4年生になると日本の高校レベルの英単語も授業でバンバン出てきます。
娘は、日本では4歳〜6歳まではしちだの英語ペンで発音のトレーニングをしました。
アメリカ赴任が決まった7歳〜8歳までは海外赴任帯同向けの【ベルリッツ・キッズ】をメインに英語の準備をしてきました。
編入直後から「語彙」と「発音」はELLの先生からも「本当に8歳まで日本?発音はPerfect!」と褒められるくらいでした。
しかしリーディングが苦手だったので、担任からTutor(家庭教師)を提案されました。
現地の先生からは「2年生くらいまでは学校のELLでフォローすれば半年くらいで学校の授業についていける英語力がつくが、3年生以上はハードルが上がり学校のELLでは足りない子供が増える」と言われました。
4年生以上で編入した子供は、ほとんど家庭でTutorからフォローを受けています。
娘の場合、リーディングを中心に教えてくれる先生を提案され、現地のTutor検索サイトやアプリを使い、60代アメリカ人女性で、元小学校教師のTutorにお願いすることにしました。
家庭教師(Tutor)をつけるメリット
4年生になると、授業で読書をした後に感想はもちろん、「登場人物がどんなキャラクターか?」などのエッセイを書かされます。
これはさすがに、現地の子供並みの語彙力や読解力がないと難しいのです。
そこで、Tutorに強化してもらったのが「文章を読みこなす力」でした。
こちらの小学生向けのTutorは、日本の学習塾のようにみんな一緒の課題に取り組むのではなく、その子の弱いところを徹底的に強化する教材を用意してくれます。
さらに、自宅では気が散ってしまう子なら図書館で実際に本を手に取りながら教えてくれたりもするので、娘はTutorがすっかり気に入って、どんどん英語力が伸びていきました。
3年生から1年半ほどTutorをつけましたが、最近では問題なく学校の授業にもついていけるようになっています。
メリットは、学校の授業を理解する英語力をつけられますし、Tutorによっては学校の先生とは違ったスタイルで教えてくれるので、子供が飽きずに、変化を楽しみながら英語を学ぶことができました。
なにより、現地校に編入させたら「英語を嫌いになられたらアウト」です。
Tutorと触れ合い、マンツーマンでのコミュニケーションで、自分の英語が通じる喜びや、褒めてもらえる経験をしたことで、結局は「アメリカでの勉強スタイル」に慣れてくれました。
英語を教えてもらうだけでなく「自信をつけてもらえる」のもTutorのメリットです。
Tutorの探し方
アメリカでの小学生向けTutorの探し方は
・アプリやWEB検索(Elementary Tutor English ◯◯←タウン名などで検索)
・学校の先生に相談(小学校の他クラスの担任がアルバイトで引き受けてくれることも)
・日本人の掲示板
・日本人会からの紹介
・図書館、コミュニティ施設などでの掲示板
わが家はWEBでTutor検索サイトを探し、そこから何人か自宅に来て無料レッスンをしてもらい、娘がいちばん「楽しかった」と言った人に決めました。
アメリカの場合は、学校の担任や校長先生にTutorの相談をすると、現役の先生でアルバイトで教えてくれる人や教員OB、OGなどを紹介してくれることもあります。
あとは、日本人向けの「海外掲示板」で現地在住日本人学生や、プロの日本人Tutorを探せます。
だいたい、日米バイリンガルTutorが多いのですが、学生だとELLの経験もない人もいますし、値段が安いとそれほど身につかない人もいます。
やはり、ネットやアプリなどを使って「エリアの英語Tutorの相場」を知り、そこから経験豊富なTutorを探すのがオススメです。
日本人Tutorでも良いのですが「相手が日本語を話せる」とわかると、途端に英語を話さなくなる子供もいます。できれば完全ネイティブで、むしろ日本語がまったくわからない人の方が、子供も頑張って英語でコミュニケーションを取ろうとします。
とくに、駐在員家庭は子供の家庭教師代も負担してくれるはずですので、ぜひ会社に問い合わせてみましょう。
比較的レッスン料はお高めでも、小学校での指導経験があるようなTutorを選ぶのをおすすめします。ちなみに娘のTutorは「50ドル/1時間」の授業料で、週に1回自宅に来てもらっていました。
もちろん、費用は夫の会社が負担です。
娘はとっくにTutorを卒業しましたが、私はオンラインでレッスンを受け続けています。
親子で同じ人からレッスンを受けると、子供のことも知っているので会話がより実践的になります。子供の性格や学校、習い事などについて話すトレーニングにもなりました。
まとめ
・アメリカ現地校に編入する小学生は、高学年ほどTutorをつけた方がよい
・Tutorをつければ、早く授業にも学校にも馴染めるようになる
・WEB検索、学校に相談などで探し、選ぶ基準は「子供が楽しめる先生か?」
・Tutor代は駐在先が負担してくれることが多いので、会社に相談を
・親子で同じ人から英語を習うとより実践的な表現も身につく
では、この記事が現地校ソフトランディングのお役に立てれば嬉しいです!
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