アメリカ駐妻歴3年目のMs.Littlepondです。
2018年に夫の転勤により、マサチューセッツ州に家族で引っ越しました。
当時小3だった娘は現在、現地校の5年生。土曜の日本語補習校にも5年生に在籍中です。(2020年11月現在はオンライン授業中)
これから海外へお子さんを連れて渡航予定の皆さんは、現地で「子どもの日本語力をどう維持するか?」をお考えになると思います。
今回は、子どもを現地校に通わせる場合の日本語を維持する方法をお伝えします。
平日は現地校に通い、空いた時間でどう日本語力を維持するか、日本にいるうちに親子で検討しておく必要があるからです。
日本語補習校
アメリカ・マサチューセッツには全日制の日本人学校がありません。
そのため、ボストン近郊に駐在・赴任中の日本人家庭の子どもたちは「ボストン日本語学校」に土曜日だけ通います。年中から高校2年生までの補習校で、小学生は午前中3時間の授業があり、国語が2時間、算数が1時間です。
日本語補習校は世界各地の学校によって、授業時間数や科目がまったく違います。
ボストン日本語学校は、学年が上がると算数(数学)がなくなり、社会(歴史・地理)が入りますが、あくまでも2科目のみで、授業も午前だけ。
しかし、アメリカ各地にある日本語補習校には、午後まで5、6時間の授業で、理科や社会もある学校もあり、土曜日は丸一日通うことになります。
娘の補習校は「必要最低限な日本語教育」というイメージで、宿題も一週間分出されますが、現地校の宿題と並行してなんとかなるレベル。1年間で日本の公立小学校と同じ内容をやるので、それなりの寮の宿題をこなせないと消化できません。
しかし、国・算・理・社の4科目をやる補習校では、生徒はもちろん、宿題をやらせる親の負担が大きくなることもあります。ニューヨーク州に赴任中の友人家庭は、補習校の課題のボリュームが親子で負担になり、自宅での通信教育に切り替えました。
日本語補習校には、ただ通わせておけば日本語ができるようになるワケではありません。
どの程度の勉強量なのか
子どもが課題をこなせるか
きちんと通えそうか、通うモチベーションがあるか
などを親がしっかり見極める必要があります。
我が家は転勤前に ボストン日本語学校HPをくまなくチェックしました。
赴任先が決まったら、最寄りの日本語補習校の授業科目や学校行事、宿題の内容を学校公式ホームページで確認するのをオススメします。
日本の通信教育(タブレット学習など)
我が家は「現地の日本語補習校」と「日本からの通信教育」で日本語を維持しています。
ボストン日本語学校には理科と社会の授業がないため、教科書をざっと勉強できる通信教育を日本にいるうちに契約し、渡航後も継続して利用しています。
【スマイルゼミ】 は、Wi-Fi環境さえ整っていれば、日本の教科書に沿った内容をタブレットで勉強でき、アップデートも定期的に行ってくれます。
娘は主に理科、社会をスマイルゼミでフォローしていますが、算数が弱いため、日本語学校の復習にも役立ちます。
また、小学校1年生コースからは「英語」があります。現地校でどっぷり英語はやるので必要ないと思いましたが、「日本の小学校の英語授業」を知るためにも課題をやるようにしています。
こどもチャレンジでおなじみの【進研ゼミ】 は、幼児から高校生までカバーする通信教育で、周りにも受講中の子がたくさんいます。
海外在住者はタブレット学習の「チャレンジタッチ」は受講不可で、ペーパー教材の郵送のみですが、紙のワークシートは、親がどれだけやったかを把握するのに便利だそうですよ。
日本のTV番組
どんなTV番組を観せるかも、日本語力に影響します。
我が家は最初、TVも英語が良いと思い、アメリカのアニメなどを観せていました。
しかし、在米歴の長い日本人から「日英バイリンガルにするには、自宅では日本語の番組を見せた方が良い」とアドバイスされることが多かったので「テレビジャパン」というケーブルチャンネルを契約しました。
HPはこちら
主にNHKニュース、情報番組、民法の連続ドラマなどを放映するチャンネルですが、日本語を垂れ流しにできて便利です。
娘はNHKの朝ドラを毎日かかさず観て、日本語と、戦前戦後の日本の歴史に興味を持ち始めました。日本の番組をリアルタイムで観る方法もありますが、ダラダラと民放のバラエティ番組やYoutubeばかりを観せるより、日本語の勉強には役立っています。
テレビジャパンは北米、カナダで契約ができます。
学校では英語で過ごしている子を自宅でも英語漬けにすると、どんどん日本語を忘れていきます。娘も、接続詞は日本語なのに単語は英語というルー◯柴語になってきてしまったので、自宅では日本語を使うことを徹底しました。
今は「日本語補習校」「通信教育」「日本のTV番組」の3つで、小5の娘は日本人の大人とも難なく会話ができるレベルを維持しています。