アメリカ・ボストン駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に移住しました。当時8歳の娘を現地小学校へ編入させています。
西海岸の日本人向けポータルサイト【ロサンゼルスタウン】【サンディエゴタウン】でコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
このブログは、私が駐在妻になる前に知りたかったコンテンツを、現役駐在妻になった今の立場で発信しています。
これから駐在妻になる人や、現役駐在妻のお役に立ちたいと始めました。
この記事を検索してくださった人は、アメリカなどの海外で「クルマを運転するか?」悩んでいるかもしれません。
アメリカでは、運転できるかは駐妻の精神衛生に大きく影響します。
私はアメリカに来て1年間は英語があまりできず、他人とのコミュニケーションがまったくない生活をしておりましたが、完全に病まずにいられたのはクルマの運転ができたから、と言えます。
この記事では
これからアメリカ渡航を予定していて、運転がめっちゃ不安な人へ
車を運転できると駐妻生活でストレスをためずに過ごせる理由をお伝えします。
運転できないと不便で、精神的にもツラくなるかもぶっちゃけてお話しします。
パートナーを連れてアメリカへ行く人も、奥さま、旦那さまが現地での運転に不安を感じているなら、ぜひこの記事を読んでいただきたいです。
私がアメリカ駐妻として、今日までなんとか海外生活でのストレスと戦いながらやってこれたのは、車を運転できたからと言っても過言ではないからです。
車の運転ができないと地味にストレスがたまる
アメリカの場合はニューヨークのマンハッタンでもない限り、徒歩で買い物を済ませるのはむずかしいです。
日本のように、駅近なら食材も雑貨も洋服も駅ビルか周辺のテナントで買えてしまう、なんてことがありません。
アメリカの場合は徒歩でスーパーに行けても、スーパーの周りに他の店があるとは限りませんし、駅には駅舎しかないところがほとんど。
ショッピングモールはクルマでないと行けない郊外ばかりに散らばっています。
食料品、衣類、日用品などすべてAmazonで買う駐妻さんもいますが、皆さん3ヶ月もすると病み始めます。そもそも外出しなくなるからです。
アメリカに住んでいるのに外に出ないのはヤバい状態です。
私は英語ができず、他人との接触を避けたためひきこもりましたが、すべての買い物をAmazonで済ませ、食事もウーバーイーツで頼むようになると、いよいよ病んだひきこもり駐妻への道まっしぐら。
人と関わらなくても生きていけるようになるからです。
もし、渡航後に現地で友達が出来たとしましょう。
カフェでお茶をしたり、レストランで一緒に食事をしようと誘われるかもしれません。
しかし、在住歴が長い人は日本人でもアメリカ人でも老若男女ほとんど運転できるので、待ち合わせ場所はクルマでしか行けない場所を指定されることが多いのです。
「このレストラン、すごく美味しいの!一緒に行きましょう!」
と、Googleマップの位置情報を送ってもらうと、とんでもない山奥だったりもします。「こんなところにレストラン?」という場所でも人気店があるのは、さすが車社会のアメリカ。
運転できないと誰かに迎えに来てもらうか、ウーバーやリフトなどのライドシェアサービスを使わなければなりません。
しかし、
「Uberって見ず知らずの素人の運転するクルマだから抵抗ある」
「タクシーもアメリカでは日本のように簡単には呼べないのね…」
と、移動手段が思うように確保できないことで、運転できない駐在妻はアメリカだと地味にストレスを溜めていきます。
半年や1年程度の滞在であれば、ウーバーの利用だけでやり過ごせるかもしれません。
しかし、ストレス解消のためにショッピングへでかけたり、スーパーで日用品を買ったり、子どもを公園に連れて行ったりと、さまざまなシーンでクルマが必要になるのに、いちいちウーバーを呼ぶのも面倒ですし、金額も膨大になってしまいます。
おまけに、食材をまとめて一週間分なんて買い方もできません。
クルマを運転せずウーバーだけで過ごそうとしていた駐妻さんは、ほとんど出かけなくなり、結局はひきこもってしまいました。
アメリカに来て何年も経つのに、近所のスーパーマーケットに毎日歩いて行き、重いエコバッグを持って帰る以外、どこへもでかけていない人もザラにいるわけです。
運転できない → 誰かに頼らないと行きたい場所へ行けない → 自己嫌悪感
いつのまにか負のスパイラルに陥ってしまうのです。
逆に、クルマをガンガン運転できる駐妻さんは、英語ができなくても、たとえ一人でも、郊外のアウトレットに出かけて買い物を楽しんでいます。
アメリカに来て1、2ヶ月で、州立公園や大きな牧場、自然がいっぱいのアスレチックに小学生の子どもたちを連れて行き、パパさんがいなくてもママと子どもだけでいきなりアメリカを満喫しまくっている人もいます。
「クルマを運転できたから、慣れないアメリカ生活でもストレスを溜めずにすんだ」
運転ができる駐妻はこう言います。
アメリカでの運転はそんなに難しくはない
「アメリカだと左ハンドル&右側通行だから、日本と違って怖い!」
最初はみんなそう思うはずです。
私も「絶対にいつか左側を無意識に走ってしまう」と思いましたが、人間、運転中に意識さえしていれば致命的なミスはやらないものです。
そもそも、右側通行だから運転席が左側になっているので、左折や右折の感覚は日本とまったく同じです。
すべてが左右対称なだけで、そんなに恐れることはありません。
間違えて左側通行をやっちゃった、という日本人はまだ知らないですし、日本人はもちろん、同じ左側通行の国イギリスから来た友人も「すぐ慣れた」と言います。
しかも、東京などの都市部と比べて、アメリカの郊外は「圧倒的に交通量が少ない」ですし、駐車場もダダっ広く、みんな駐車は頭から突っ込み、そのまま直進で出て行くパターンがほとんどです。
日本で運転しない人でもアメリカではしている
日本ではペーパードライバーだった人でも、アメリカでは「クルマがないとどこへも行けない」から頑張って運転している駐妻さんもたくさんいます。
「私のような運動オンチが運転なんてしたら、いつか他人様を殺めてしまう」
といつも言っていた友人も現在ニューヨーク郊外で駐妻をやっていますが、最近では
「クルマに乗ってどこへも行けなかったら病みすぎて死んでしまう」
とまで言うようになりました。人間、環境が成長させてくれるものです。
日本では完全にペーパードライバーで「運転免許証=身分証明書」だった彼女ですが、今ではすっかりアメリカの道路もガンガン運転し、立派なアメリカ駐妻をやっています。
なので、不安な人は日本でペーパードライバー講習を受けて、運転の感覚を取り戻しておくだけでも違うはずです。
まとめ
「怖いから運転はしない」と考えるのは、アメリカではもったいない気もします。
運転ができればうつ予防はもちろん、ストレスが減るのは間違いありません。夫しか運転できないと週末しかでかけられませんし、なんでも夫に頼まなければならないのもストレスにつながります。
せっかくアメリカに来るのですから、クルマでしか行けない巨大なショッピングモールや、大自然がいっぱいのトレッキングコース、静かな森の中にある美術館やワイナリー、季節のスポーツが楽しめる海や山へクルマででかけてみませんか?
スマホさえあれば、海外でもGoogleマップがカーナビになってくれて、日本語で案内をしてくれるから大丈夫ですよ。
この記事が、これからアメリカで駐在妻になる方のお役に立てれば嬉しいです。