アメリカ駐妻歴3年目のMs.Littlepondです。
2018年より夫の転勤のため、マサチューセッツ州に住んでおります。渡航当時小学3年生だっった娘は現在5年生で、現地校と土曜の日本語補習校に通っています。
これからパートナーの海外転勤に同行する皆さんは、現地で「クルマを運転するか?」悩んでいるかもしれません。とくにアメリカで運転するかは、駐妻(夫)の精神衛生に大きく影響します。
私は実際、アメリカに来て1年間は英語があまりできず、他人とのコミュニケーションがまったくない生活をしておりましたが、「うつレベル」まで病まずにいられたのは運転ができたから、と言えます。
この記事では、これからアメリカ渡航を予定している人に、車を運転できると、どれだけ駐妻生活でストレスをためずに過ごせるか? をお伝えします。運転できないとどれだけ不便で、精神的にもツラくなるかもぶっちゃけてお話しします。
また、パートナーを連れてアメリカへ行く人も、奥さま、旦那さまが現地での運転に不安を感じているなら、ぜひこの記事を読んでいただきたいです。
私がアメリカ駐妻として、今日までなんとか海外生活でのストレスと戦いながらやってこれたのは、車を運転できたからと言っても過言ではないからです。
運転できないとこんなストレスがたまります
アメリカの場合はニューヨークのマンハッタンにでも住んでいない限り、徒歩で買い物を済ませるのはむずかしいです。
日本のように、駅近なら食材も雑貨も洋服も駅ビルか周辺のテナントで買えてしまう、なんてことがありません。アメリカの場合は徒歩でスーパーに行けても、スーパーの周りに他の店があるとは限りませんし、駅には駅舎しかないところがほとんど。いわゆるショッピングモールはクルマでないと行けない郊外ばかりに散らばっています。
食料品、衣類、日用品など、すべてをAmazonで買う駐妻さんもいますが、皆さん3ヶ月もすると病み始めます。そもそも外出しなくなるからです。
アメリカに住んでいるのに「外に出ない」のはヤバい状態です。
私は英語ができず、他人との接触を避けてしまったためにひきこもりましたが、すべての買い物をAmazonで済ませ、食事もウーバーイーツで頼むようになると、いよいよ病んだひきこもり駐妻への道まっしぐらです。人と関わらなくても生きていけるようになるからです。
もし、渡航後に現地で友達が出来たとしましょう。
カフェでお茶をしたり、レストランで一緒に食事をしようと誘われるかもしれません。しかし、在住歴が長い人は、日本人でもアメリカ人でも老若男女ほとんど運転できるので、待ち合わせ場所はクルマでしか行けない場所を指定されることが多いのです。
「このレストラン、すごく美味しいの!一緒に行きましょう!」
と、Googleマップの位置情報を送ってもらうと、とんでもない山奥だったりもしますが、アメリカでは「こんなところにレストラン?」という場所でも人気店があることが多いのです。
運転できないと誰かに迎えに来てもらうか、ウーバーやリフトなどのライドシェアサービスを使わなければなりません。
半年や1年程度の滞在であれば、ウーバーの利用だけでもやり過ごせるかもしれません。
しかし、ストレス解消のためにショッピングへでかけたり、スーパーで日用品を買ったり、子どもを公園に連れて行ったりと、さまざまなシーンでクルマが必要になるのに、いちいちウーバーを呼ぶのも面倒ですし、金額も膨大になってしまいます。おまけに、食材をまとめて一週間分なんて買い方もできません。アメリカなのに。
クルマを運転せずウーバーだけで過ごそうとしていた駐妻さんは、ほとんど出かけなくなり、結局はひきこもってしまいました。アメリカに来て2年経つのに、近所のスーパーマーケットに毎日歩いて行き、重いエコバッグを持って帰るだけで、どこへもでかけていない、なんていう人もザラにいるわけです。
運転できない → 誰かに頼らないと行きたい場所へ行けない → 自己嫌悪感に苛まれる
いつのまにかこんな負のスパイラルに陥ってしまうのです。
逆に、クルマをガンガン運転できる駐妻さんは、英語ができなくても、たとえ一人でも、郊外のアウトレットに出かけて買い物を楽しんでいます。
アメリカに来て1、2ヶ月で、州立公園や大きな牧場、自然がいっぱいのアスレチックに小学生の子どもたちを連れて行き、パパさんがいなくてもママと子どもだけでいきなりアメリカを満喫しまくっている人もいます。
「クルマを運転できたから、慣れないアメリカ生活でもストレスを溜めずにすんだ」
運転ができる駐妻は、こう言うんです。
左ハンドルは慣れます!交通ルールも日本とほぼ同じ!
「アメリカだと左ハンドル&右側通行だから、日本と違って怖い!」
最初はみんなそう思うはずです。
私も「絶対にいつか左側を無意識に走ってしまう」と思いましたが、人間、意識さえしていればそんな致命的なミスはやらないものです(笑)。
そもそも、右側通行だから運転席が左側になっているので、左折や右折の感覚は日本とまったく同じです。すべてが左右対称なだけで、そんなに恐れることはありません。
間違えて左側通行をやっちゃった、という日本人はまだ知らないですし、日本人はもちろん、同じ左側通行の国イギリスから来た友人も「すぐ慣れた」と言います。
しかも、東京などの都市部と比べて、アメリカの郊外は「圧倒的に交通量が少ない」ですし、駐車場もダダっ広く、みんな駐車は頭から突っ込み、そのまま直進で出て行くパターンがほとんどです。
日本ではペーパードライバーだった人でも、アメリカでは「クルマがないとどこへも行けない」から頑張って運転しているという駐妻さんもよくいます。
「私のような運動オンチが運転なんてしたら、いつか他人様を殺めてしまう」
といつも言っていた友人は、現在ニューヨーク郊外で駐妻をやっていますが、最近では
「クルマに乗ってどこへも行けなかったら、私が病みすぎて死んでしまいそう」
とまで言うようになりました(笑)。
日本では完全にペーパードライバーで「運転免許証=身分証明書」だった彼女ですが、今ではすっかりアメリカの道路もガンガン運転し、立派なアメリカ駐妻をやっています。
アメリカで運転中、こんなアクシデントを乗り越えました!
日本と違って「アメリカで運転して、こんなトラブルに遭ったらどうしよう」と不安になるはずですよね。
私が今までに遭った「クルマにまつわるアクシデント」はこんな感じです。
①パンクした!
→英語ができる夫に電話し、ディーラーへ連絡してもらいました。私はその場でレスキューが来るまで待機し、クルマを搬送してもらい、タイヤ交換が終わったらディーラーへクルマを取りに行きました。英語のやりとりは名前を言う程度で、ほぼありませんでした。
②ポリスにいきなり呼び止められた!
→何かと思って窓を開けたら、後ろのブレーキランプが切れているのを教えてくれただけでした。アメリカ、とくに田舎のポリスは親切です。
③高速道路の出口でポリスに捕まった!
→スピード違反でしたが、英語ができないから夫に電話する、と言ったら待ってくれて、ポリスが夫と電話で会話。「スピード出しすぎだから、今後は気をつけて」と言われただけで終わり。え?違反切符は?と思っているうちにポリスカーは去っていきました。
私はまだこの程度のトラブルしか経験していませんが、クルマ対クルマで接触事故を起こしてしまった駐妻さんは、英語ができないと相手に伝え、すぐに英語ができるご主人とつないでもらい、事故の相手が警察を呼んで、迅速に対応してもらったそうです。
それを聞いて、私は緊急事態には英語で対応できるようにならなければ、とは思いましたが、いざとなれば警察がスマホでGoogle翻訳のトーク機能も使って対応することもあるようです。
(まとめ)
「怖いから運転はしない」と考えるのは、アメリカではもったいない気もします。
運転ができれば「うつを予防する」のはもちろん、ストレスをためなくなるのは間違いありません。
せっかくアメリカに来るのですから、クルマでしか行けない巨大なショッピングモールや、大自然がいっぱいのトレッキングコース、静かな森の中にある美術館やワイナリー、季節のスポーツが楽しめる海や山へクルマででかけてみませんか?
スマホさえあれば、海外のどこにいたってGoogleマップがカーナビになってくれて、日本語で案内をしてくれるから大丈夫ですよ。