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駐妻が海外赴任中に離婚を考えた理由は、英語が話せない自分に責任を感じたから【駐在妻がダークサイドに堕ちた話#1】

 

駐在妻がダークサイドに堕ちた話

駐在妻が海外赴任で離婚を考えた理由は、自分に英語力がなかったから

【駐在妻がダークサイドに堕ちた話 Episode1】

 

現役駐在妻が、家族での海外赴任から夫婦の破綻までのリアルを語る【駐在妻がダークサイドに堕ちた話】

 

駐在に帯同した妻が、慣れない海外生活で夫の本性を知り、どのようにして闇へ堕ちていったかを綴ります。

 

海外赴任中の夫婦は、慣れない海外生活での少しのつまづきで、破綻への階段を真っ逆さまに落ちることもあります。

 

これから海外赴任するご夫婦が海外での生活で関係が破綻したり、離婚につながらないよう、このエピソードが反面教師となるのはもちろん、勇気や希望にもなれれば幸いです。

 

 英語はできると思っていた私が間違っていた

 

夫は小学生までをアメリカ・カリフォルニアで過ごした帰国子女。大学もボストンにある工科大学を卒業し、英語は完全なネイティブスピーカーです。

 

結婚前から彼のアメリカ人の友人にはさんざん会わされました。もちろん、彼らは一切日本語は話さないので、日本での飲み会やパーティーに呼ばれても、話すのは英語です。

 

私は海外には旅行でしか行ったことがなく、しかも初めての海外旅行も社会人になってから。留学はもちろん、ホームステイさえも経験がない「純ジャパ」ですが、英語の勉強は中学から人並みには頑張ったつもりです。TOEICだって600点を下回ったことはなく、発音にも少しは自信がありました。

 

夫の友人はいつも、英語で話すたびに「君の英語は上手だよ」「発音はどうやって覚えたの?」「留学したの?」などと、私を褒めてくれたので「もし夫が海外赴任になったとしても、私は余裕で帯同できるな」と考えていました。

 

「駐在員の妻なら英語はできて当然」というプレッシャー

そんな私の「ほんの少し英語がしゃべれる自信」が木っ端みじんに打ち砕かれたのは、実際に夫のアメリカ赴任についてきてからでした。

 

日本で会った夫の友人たちは、あくまでも「日本に住んでいる日本人としては」英語が上手だと褒めてくれただけで、アメリカに住む夫の同僚や友人たちは、私の英語を聞き取ることはもちろん、私が何を言っているのかもわかってもらえず

 

「Sorry, I can't understand what you mean」

 

と何度も何度も言われました。同じことを英語で話しても、日本にいた夫の友人たちはちゃんと私の話を聞いてくれたのに。私の英語を褒めてくれたのは、アメリカ人なりの「社交辞令」だったのではないか、とさえ思うようになったのです。

 

アメリカに来てからは何度も、ホームパーティーや夫の会社のイベントに連れ出され、初めて会うアメリカ人たちと挨拶を交わしました。何度も英語を聞き返されて、すっかり自信を失っていた私は、どんどん声も小さくなり、ますます彼らにとっては「何を言っているのかわからない人」になっていったのでしょう。

 

見かねた夫が、私の英語を「英語で」通訳するようになりました。

 

私だってかろうじて英語を話しているのに、まるで「キミの英語じゃ何言っているかぜんぜん通じないから、ネイティブに伝わる的確な表現で伝えてあげるよ」と言わんばかりに。

 

そもそも夫の会社では、海外からの駐在員の奥様も英語が話せる人がほとんどでした。

 

自宅ではドイツ語、スペイン語、フランス語などを使い、外では英語を使う家庭が多く「駐在員の妻なら母国語と英語の二か国語を話せて当たり前」という空気が針のむしろのように感じました。駐在員の妻としてアメリカに来たのなら「なんちゃって英会話」レベルではなく、きちんとアメリカで「生きていく」ための英語力はあって当然だと。

 

自分の「受験勉強だけは頑張った英語力」なんて、アメリカに来たら何の役にも立たなかったことに気づかされました。

 

 英語が堪能な夫からの「英語、がんばってよ」

 

夫にはいつも「英語、満足に話せなくてごめんなさい」と謝りました。

 

最初は何も言いませんでしたが、私がホームパーティーやオフィシャルな場でも、ただ愛想笑いを浮かべて何もしゃべらなくなったのは、ネイティブの英語スピードについていけないからで、深刻に自信を失っているとは気づいていなかったからだと思います。

 

夫は常に、私の拙い英語を自分の「ネイティブイングリッシュ」で通訳し続けました。それが私の自尊心をズタズタに傷つけていることにも気付かずに。

 

そして、ある日のホームパーティーの帰りに、あまり話さなかったことを再び謝ると

 

「じゃ、もう少し英語がんばってよ」

 

ボソッと、でも明らかに何らかの「不満」を湛えた声で、夫はそう言いました。他の奥様方はみんな英語ができるのに、なんでオマエだけしゃべれないの? という圧力を感じるような。

 

英語が「読めて書けても」アメリカで「聞けない、話せない」では、アメリカ人はもちろん、夫にも不快な思いをさせているのだと、思い知らされた瞬間でもありました。

 

「あなたは努力しないで英語を身につけた帰国子女だから、どんなに努力してもネイティブみたいに英語が話せない日本人の気持ちなんてわからない!」

 

今まで、夫に自分の不甲斐なさをぶつけてはいけないと思い、ずっと心の奥にしまっていた言葉が、積もりに積もったプレッシャーを突っぱねるように口から出てしまいました。

 

吐き捨てるように言った私のその言葉が、その後の夫婦関係に歪みが生まれる最初の一打になったと思っています。

 

 

【これから海外赴任に妻を帯同する夫の皆さんへ】

 

英語ができない妻は、英語圏への赴任では夫の皆さんが思う以上に不安やストレスを感じています。

 

英語を話す人しかいなくて、日本人が一人もいないような場所に連れていかれると、自分の言いたいことを英語で上手く言えないプレッシャーに押しつぶされそうになる人もいます。

 

それを察してあげてください。でも、察するだけで十分です。

 

英語を頑張れとか、何もしなくていいよ、しゃべれなくてもいいよとか、下手に声をかけられたり、必要以上に助けられたりすると、妻は余計に傷つくかもしれません。

 

海外へ帯同すると決めた妻は、それなりの「覚悟」はしているはずですから。

 

 

【駐在妻がダークサイドに堕ちた話#2】に続きます

 

 

 

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