アメリカ駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤帯同でマサチューセッツ州に移住しました。
今回は「アメリカに住むと、どんなに痩せている日本人でも太ってしまう理由と、在米日本人が太らないためにする努力」をご紹介します。
きっとこの記事を検索した人は
「これからアメリカに行くけど、太らないか心配」
そう思っていらっしゃるはずです。
私は「絶対、アメリカに住んでも太るわけがない」と思っていました。
渡米時は40代前半でしたが、身長158cmで20代から体重は46kgをキープし、7号サイズを着られていました。定期的に運動もせずに20年以上も変わらなかった体重が、アメリカに来て6ヶ月でなんと……
51.5kgまで増えました。(+5.5kg)
思い返せば、どんなに太りにくい人でもアメリカでは太ってしまう理由は明らかです。
そこでこの記事では、なぜアメリカでは誰もが太りやすくなるのか、そして太らないために「最初からやってはいけないこと」をお伝えします。
これを読めば「あの人、アメリカに住み始めてから絶対に太ったよね〜」と後ろ指をさされずに済むはずです。
普段は太らない日本人でもアメリカで太る理由
炭酸飲料が美味しく感じる
アメリカで日本よりもダントツで美味しく感じるものは、炭酸飲料です。
乾燥している気候なので、シュワシュワした飲み物が欲しくなるのは、飛行機の機内にいる感覚に似ています。
ピザやハンバーガーなどのアメ食はもちろん、中華料理でもイタリア料理でも、なぜかソフトドリンクというとコーラやスプライト、ジンジャーエールなどの甘い炭酸飲料ばかりがレストランに置いてあり、ノンカロリーのドリンクはミネラルウォーターくらいしかありません。
中華料理なのにウーロン茶を置いてないってどーいうこと?と思う店もあります。
レストランではビールなどのお酒を頼むか、甘い炭酸飲料を頼むか、ほぼ2択です。
残したらなんでも持ち帰る
アメリカに来て驚くことの一つが、レストランでの食事は残すと何でも持ち帰れることです。
日本では考えられませんが、SUSHI(寿司)や刺身も余裕で持ち帰れます。さすがに自己責任の国アメリカ。食中毒を起こしても、持って帰って食べた人の責任です。
アメリカのレストランでは、食べきれない量が出てくるので「持って帰って明日のランチにしよう♪」と何でも持ち帰る習慣がついてしまうと、あっという間に太ります。
サラダなのにカロリーが高い
太りたくないからサラダを頼んでいるのに、そのサラダで太るのがアメリカです。
アメリカのサラダには、チーズ(フェタ・ゴーダ・モッツァレラなど)がたくさん乗っています。しかもドレッシングは高カロリーでクリーミーなものが多く、さらにチキンやフライド豆腐(ヴィーガン用)などのタンパク質トッピングもガンガン乗って出てきます。
一皿を食べきれないほどお腹いっぱいになりますが、実は普通にピザやステーキ食べる方がカロリー低いんじゃないかと思うくらい、高カロリー食材が盛りだくさんです。
フルーツが安くて美味しい
私が個人的に太った理由のナンバー1は「フルーツで果糖を摂りすぎたこと」です。
アメリカはスーパーマーケットでも、イチゴやスイカ、パイナップル、メロンなどのカットフルーツが死ぬほどたくさん売っています。しかも日本より激安なので、ついつい買って毎食後に食べてしまいます。
水分多めのフルーツを摂りすぎた翌日はパンパンに浮腫むようになり、慌てて控えるようになりました。でも、アメリカのスーパーでたくさん並んだ美味しそうなフルーツの誘惑には、最初は絶対に敵いません。
スイーツをうっかり頼むと巨大
「何人前ですか?」と聞きたくなるような量が出て来るのがアメリカのスイーツです。
「量はどれくらい?」と聞くと「そんなにボリューミーじゃない」と言われますが、まず裏切られます。
アメリカンなレストランでケーキやアイスクリームを頼むと、日本人の大人2、3人で分けてちょうどいい量が出てくるので、うっかり「一人一つ」で頼んでしまうと、罰ゲームのようなフードファイティングになります。
アイスクリームも「キッズサイズ」「ワンスクープ」と頼んでも、日本のトリプルサイズ並みの量です。溶けないうちに食べなくちゃと焦ると、結局とんでもない量のアイスクリームを完食することになります。
カフェの飲み物やフードが高カロリーすぎる
カフェ好きには要注意なのが、フードもドリンクもかなりの高カロリーなことです。
グラノラボウルやアサイーボウルなども、一見ヘルシーに見えて「意識高い系」が食べていそうなメニューです。しかし、フルーツやグラノラは意外と高カロリー。
アメリカの朝食の定番で、日本のお洒落カフェにしかないこんなメニューを「きゃー!アメリカっぽい♪」とテンション上がって食べ続けてしまうと、あっという間に太ります。
アメリカのカフェ飯で日本人に人気の「エッグベネディクト」で太ったアメリカ駐在妻もたくさん知っています。
ピザやハンバーガーの塩分・油分が高い
これもアメリカでは当たり前なのですが、アメ食といえばハンバーガーやピザ。
子供がいたり、出かけた先で美味しそうな看板を見つけてしまうと、ついつい「アメリカだし!」と自分を許して食べてしまうハンバーガーですが、ものすごい塩分と、油を多く使うポテトなどのサイドメニューで、とにかく体が浮腫みます。
ヴィーガンメニューなど、肉を使わないパテを使っているハンバーガーやピザもありますが、動物性たんぱく質を抜いているだけで、カロリーが低いわけではありませんのでご注意ください。
肉を食べる機会がやたらと多い(ホームパーティー・BBQ)
アメリカでホームパーティーに呼ばれると、よほど寒い時期でなければBBQが多いです。
「そんなに肉食べますかっ?」という量の肉が焼かれ、ゲストに振る舞われます。
「私フードファイターじゃないんで、もう失礼してもいいですか?」と毎回言いたくなります。
クルマ生活
毎日がフードファイティングなアメリカ生活で、一番の「悪」はクルマ生活です。
アメリカではちょっと郊外に住むと、クルマなしではものすごく生活が不便です。
日本にいるときよりもクルマに乗る時間が増えて歩かなくなるので、結果としては誰もが太りやすくなってしまうのです。
アメリカ在住の日本人がしている「太らない努力」
和食を自炊する・玄米にする
アメリカではとにかく「外食」が太る原因です。多くの日本人は和食を自炊しています。
日本の醤油などの調味料はどこのスーパーマーケットでも売っていますし、食材を和風の味付けにすれば、アメ食のような高カロリーでオイリーな料理も避けられます。
また、玄米(Brown Rice)もわりとアメリカでは売っているので、炭水化物を摂りたい人にはオススメです。
動物性タンパク質を控える・ヴィーガンメニューを選ぶ
とにかくベジタリアン、ヴィーガン向けのメニューが多いのがアメリカです。
日本人の場合は、動物性たんぱく質を摂りたくない、というリアルなヴィーガンではなく「巨大な量が出てくる肉や魚を避けたい」という理由で選ぶ人も多いと感じます。
ヴィーガン向けのメニューは、動物性食品を使わないだけでなく、健康に配慮されて比較的量も少なめだからです。
炭酸飲料のペットボトルを買わない
アメリカのスーパーマーケットで、とにかく売り場の面積が広いのが「炭酸飲料」です。
こんなに売っているなら飲んでもいいんじゃない?と、マインドコントロールされます。
周りの大人も子供もみんな飲んでいるので、子供も飲みたがりますが、そこはぐっと我慢させましょう。アメリカに来て、どこでも手に入るコーラでカフェイン中毒になってしまい、みるみる太っていった子供たちを私はたくさん知っています。
ファストフード店の近くに住まない
アメリカ人に「太らないためにはどうしたらいい?」と聞くと「ファストフード店の近くに住まないこと」と真顔で言われます。
ファストフード店の近くに住むと
美味しい食べ物がすぐ手に入る → 自炊しない → 外食でお金を使う → 太って貧乏になる
という負のスパイラルに陥るからだそうです。
「ウソでしょ〜」と最初は思いましたが、実際にファストフード店の近くに住んでいる人は日本人でもみるみる太っていきます。ファストフードの本場なだけに、漂ってくる美味しい匂いで魔の手が伸びて来たら、健康意識の高い日本人でも敵わないのだとか。
運動する
もう、アメリカに来たら、なにはともあれ運動は絶対にしましょう!
私は近所のウォーキングを毎日45分〜60分やっただけで、約1年間かけて元の体重に戻せました。
むくみ防止の対策をする
アメリカだと、ついうっかり「塩分・糖分の摂りすぎ」をやってしまいます。しかし入浴する習慣がないアメリカではバスタブも浅く、毎日湯船に浸かるのも難しいです。
むくみの防止にマッサージをしたり、汗をかいたり、飲み物をデトックス系のお茶にするなど、日本にいたときよりも「カラダから毒素を出す」ことを意識した方が良いです。
出かけるときにも、出先でペットボトル(ほぼ炭酸しか売っていない)を買うよりも、自分のマグでお茶を持ち歩くなど、とにかくノンカロリーで浮腫みにくい飲み物にすることをオススメします。
まとめ
アメリカで日本人が「太らないために」努力できることは
・和食をなるべく自炊する・外食を頻繁にしない
・炭酸飲料を摂らない・飲み物はノンカロリー
・残した食べ物を持ち帰らない
・カフェやレストランのメニューは「塩分・糖分・油分」がハンパないと心得る
・ウォーキングだけでも運動を
・デトックスができる生活を心がける
この記事がこれからアメリカへ行く皆さんのお役に立てば嬉しいです。
くれぐれも、健康的なアメリカ食生活を!