アメリカ・ボストン駐在妻のLittlepondです。
2018年に夫の転勤でマサチューセッツ州に移住しました。当時8歳の長女と帯同しています。
西海岸の日本人向けポータルサイト【ロサンゼルスタウン】【サンディエゴタウン】でコラム【駐在妻的米国生活】を連載している駐在妻ブロガーです。
このブログは私が駐在妻になる前に知りたかったコンテンツを、現役駐在妻6年目になった立場で発信しています。
これから駐在妻になる人や、現役駐在妻のお役に立ちたいと始めました。
今回は駐在妻のストレスの原因と、ひきこもりやうつの予防法をお伝えします。
私はアメリカに来た当時はぜんぜん英語もできず、40年以上の人生初の海外生活で右も左もわからず、子供はもちろん自分のことさえ満足にできず、ストレスをためてしまった結果……
ある日、過呼吸を起こしてアメリカで救急車で運ばれました。
渡米して1年は完全なひきこもり生活で「このままでいいのか、私」と悶々と悩み続けているうちに、涙が止まらなくなり、突然、息ができなくなりました。
運ばれた大学病院のERのベッドに横たわり「駐在妻としてまともに呼吸さえできなくなってしまったのか」と愕然としました。
しかも、保険会社からの請求額はなんと600ドル!!(これでも安い方だとか)
日本と違って保険に入っていても救急車は有料です(泣)。
救急搬送されたことに加え、救急車が無料じゃないことがショックでした。
この記事にたどり着いた皆さんで、これから海外へ行かれる方は、
「パートナーについて行く海外でどう過ごしたらいいのかわからない」
「ウツになってしまうかも……」
「ストレスはどう解消したらいいの?」
とお悩みかもしれません。
そこで、私なりに海外駐在妻として自分のストレスを分析し、渡航前からできる予防策やマインドの持ち方をお伝えします。
これを読んでいただければ、海外へ渡航する前からストレスやうつを予防する方法がおわかりいただけるはずです。
寒い国の駐在妻は冬がストレス
マサチューセッツ州は北海道と同じ緯度なので、冬の寒さがハンパじゃありません。
気候の違いが「うつ」の大きな原因にもなったと思います。
冬は氷点下の日が続き、マイナス15℃なんていう日本で見たことない気温でも、子供の送迎や日常の買い物には行かなければいけません。
北米は「暑さ」「寒さ」が日本とは桁違いだと感じました。
アメリカ東海岸や中西部など、緯度が高い地域では「白夜か?」ってくらい夏はいつまでも日が暮れないのですが、逆に冬は昼間が短く、くらーい日々で気分もどんどん落ちていき、気づいたら「私、ウツ?」となってしまうのです。
「冬うつ」と戦うには、とにかく規則正しい生活をして、日光を浴び、適度な運動をすることです。
【冬のうつ予防法】
■なるべく陽の光を浴びる、近所をウォーキングする
■寒さ対策をしっかりして、冬場にできるアクティビティを探しておく
■温活アイテムを持参する(防寒具、室内でできるエクササイズアイテムなど)
■なるべく湯船につかる、どんなに浅いバスタブでも半身浴をする
車を運転できないストレスでひきこもり駐在妻に
アメリカでは都市部でない限り、車に乗れないと自分の行きたい場所へ行けません。
最初は日本人の駐在員や、日本人コミュニティが手伝ってくれても、それはあくまでも生活の立ち上げのためで、いつまでも甘えることはできません。
自分で自由に使えるクルマがないと、ストレスを感じるようになります。
自分で運転できないとウーバーやリフトなどのライドシェアを使うことになりますが、日常の買い物(アメリカはすべての商品がデカい)に頻繁に使うのは現実的ではありません。
運転をためらっていると、結局は「引きこもり」になってしまい、日本人と会うのさえも面倒になってしまいます。
【予防法】
■運転できるように心と体の準備をしておく
■国際免許を持参し、なるべく早めに現地の免許へ更新
■妻も運転しやすいクルマを選ぶ(アメリカにもコンパクトカーはたくさんあります)
日本人同士の付き合いも駐在妻のストレスに
海外駐在妻のストレスの原因で厄介なのが「日本人同士の付き合い」です。
慣れない海外生活を立ち上げるには日本人のサポートは不可欠ですが、それに頼りすぎたり、どっぷり人間関係にハマってしまうと、抜け出せなくなります。
とくに、日本人の多いアパートメントは要注意です。
家族同士での付き合いが深くなってしまうと、子供も日本人としか遊ばなくなり、英語や現地の言語の習得が遅くなります。
日本人が多い住宅では、誰かが帰国するたびにギフトをあげたり、日本人同士のバーベキュー、パーティーなど催し物が多く、同じ企業やコミュニティに所属していると断りにくくなってしまいます。
しかも、政府関係やお医者様、大学関係の駐在員の奥さまで、滞在歴が長く、英語もバリバリにできる人が、一般企業駐在員の妻に「新人なんだから、やれよ」とマウントしてくることもあります(ボストンはとくに医療・大学が多く、その傾向が強いです)。
そんな「日本人同士」の付き合いに悩み、病んで行動がおかしくなった駐妻さんもたくさんいます。
海外生活では誰もが不安を感じているので、日本人同士の付き合いで他人との距離感がおかしくなったり、同じ日本人だからと距離をガンガン詰めてくる人もいます。
挙げ句の果てに、わが家は日本人にまちぶせされストーキングもされました。
海外での日本人同士の付き合いは、日本にいるときよりディープになりがちです。
どっぷり日本人だけの付き合いから抜け出せなくなっていたら、私はますます引きこもりになっていたと思います。
【日本人同士のストレスの予防法】
■居住地域に日本人コミュニティがあるか、どれだけ参加するかを確認
■日本人が多いアパートメントは要注意
■子供の通う現地校にも日本人がどれだけいるか?を事前にチェック
■煩わしさを感じる前に、どっぷり付き合いすぎない
■仲良くなれそうにないのに「日本人同士だから」と無理に付き合わない
駐在妻のひきこもり解決法
引きこもりを防止するには、最初はとにかくドアを開けて外へ出ましょう!
それだけ? と思うかもしれませんが、英語もできない、土地勘もない場所での「おでかけ」はかなりハードルが高いと思っていてください。
自分のお手入れをしたい人はネイルサロンやスパ。英語に自信がなければ最初は日本人が経営するサロンが良いでしょう。
「Japanese Hair Salon ◯◯(地名)」のように検索すればOKです。
ウォーキングを日課にしたい人は、歩いてみたいコースやトレイル。
現地で「食」を楽しみたい人は、行ってみたいレストラン。
訪ねてみたい美術館、ショッピングスポットなど、最初は「観光客気分」でとにかく外出することを心がけましょう。
出歩いているうちに、その土地の雰囲気や、買い物の仕方、街の歩き方がわかるようになり、外出が怖くなくなります。
駐在妻のひきこもり予防法①おでかけ先を検索
■なるべく多くの「でかけたいスポット」を赴任先で検索しておく
■スーパーマーケットでも頻繁にでかけるようにする
■夫の休日も、最初はなるべく買い物や雑用など、とにかく外出する
お出かけ先の検索に役立つアプリは「Yelp」です。
日本の「ホットペッパービューティー」や「ぐるなび」が一緒になったようなアプリで、お店やサロン、レストラン情報はもちろん、美術館や公園などの口コミも載っています。
駐在妻がひきこもりと無縁な生活を送る方法
私がいちばんストレスだったのは「英語ができなかったこと」でした。
とにかく、アメリカ人に話しかけられるのも、話しかけるのも怖かったです。
一人でスーパーマーケットに行っても、店員さんの行っていることがわからず、カフェでも注文ができず、病院なんてもちろん一人では行けませんでした。
日本でできたことがアメリカではできず、5歳児ができるような「おつかい」も40歳を過ぎているのに満足にできません。
結局、一人ででかけるのが怖くなり、引きこもりになりました。
英語が最低限できないと、どこへ行くにも夫が頼りになってしまいます。
幼稚園児じゃあるまいし、スーパーで買い物もできないワケがない……と思いましたが、私の英語力では「カフェやレストラン、ショッピングでの簡単なやりとり」さえもおぼつかなかったのです。
しかも、周りの駐在妻さんたちは、英語ができる人たちばかり。
自分の英語力に負い目を感じ、それがストレスになっていきました。
駐在妻のひきこもり予防法②英語のトレーニング
■英語での「最低限のやりとり」は練習しておく
■自己紹介、日本のこと、家族のことを中学レベル英語で説明できるようにしておく
英語を克服し自分らしさを取り戻したかった私が「アメリカで生きていく英語力」を身につけた方法はこの記事で紹介しています。
駐在妻デビューしたのに英語ができず悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
まとめ
海外駐在妻になる皆さんが、ストレスや引きこもり、うつを予防するには
■寒い地域へ行く人は対策をしておく
■クルマの運転ができるようにしておく
■日本人同士の付き合いにハマりすぎない
■お出かけ・外出できるスポットを検索しておく
■中学レベルの英語をリアルに使える英語にしておく
この5つのポイントを押さえておけば、ストレスのない駐在妻生活を送れるはずです。
この記事が、これから海外生活を始める皆さんのお役に立てば嬉しいです。
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